2013年4月28日日曜日

第3回えりも・うに祭り

 第3回えりも・うに祭りが町スポーツ公園で開催され、道内各地から約三千人が来場しました。会場では、約二千枚の整理券を配り、また、その整理券を求め、開場二時間も前から1300人から1400人もの行列となりました。今年のウニは少し実入りにばらつきはあるものの、旬の味覚を十分に堪能していただきました。会場では、殻つきウニや海水ウニ、塩づけウニの販売、殻つきウニのつかみ取り、また紅ズワイガニの鉄砲汁等々、たくさんのメニューが盛り込まれ、催しを楽しむ内外のお客さんで大にぎわいとなりました。
 これだけの量のウニが提供できるということは、ウニの餌となる日高昆布も豊富にあるということになります。そのうえ北の荒海に育ったウニは、濃厚な身、甘みなど、それだけで付加価値があり、ここにしかない「逸品」といえます。生でも、焼いても、蒸しても、お吸い物などに入れても、他の食材とのコラボでも、味よし、色よしで何でもできるウニ、まさに地域の宝、子々孫々に続くように、大切にまもっていきたいものです。
 

2013年4月22日月曜日

無人偵察ヘリ

 陸上自衛隊静内駐屯地に道内初の無人偵察ヘリが配備され、北部方面直轄部隊の方面無人偵察機隊、新編成された30人の隊員とヘリが公開されました。万一の事態下では敵の情報や情勢の監視に力を発揮することになりますが、災害時にも、リアルタイムで現場の様子を画像・動画情報として収集できるようになります。有人ヘリや飛行機では近付けない危険な場所にも、遠距離から広範囲かつ継続的に情報の収集が可能なため、今後の活動成果に期待が寄せられています。

2013年4月20日土曜日

アポイ岳ジオパ-クビジタ-センター

 様似町のアポイ岳ジオパ-クの拠点施設となるビジタ-センターがリニュ-アルされました。この施設を少し紹介しますと、まず入口には空から見たアポイ岳ジオパ-クの全景写真が、内に入ると3つのゾ-ンに構成分けされ、中央に町全域をジオラマ模型で見ることができます。案内カウンターや登山情報コ-ナ-もあって高山植物やアポイ岳の情報提供が行われます。科学ゾ-ンでは、様似のカンラン岩をはじめ世界各地のカンラン岩や町内で見られる岩石の標本を展示しています。そして自然歴史産業ゾ-ンでは、アポイ岳の自然と関わりのある地場産業についての紹介・展示があります。
 今年1月には日本ジオパ-クの再認定を受け、今後は世界登録に向けてと、関係者一同張り切っています。
 観光客ばかりが来るのではなく、地元の人には特に、<ふるさと自慢>として、このすばらしい施設を一度は見ていただきたいと思います。

2013年4月13日土曜日

企業倒産

  今年なって日高管内の企業倒産が六件、職種も木材製造業、電気配線工事、水産加工、ホテルにレストラン等、長引く不況に地元経済は耐え切れなかったようです。木材製造業者には創業百年の企業もあり、厳しい管内の経済が今後も危惧されて予断を許さない状況です。
 林業といえばドイツではITを利用し、伐採、製材、加工を域内で循環し、サービス業とも結びつけ、雇用の創出を実現している例があるそうです。道内の最近のニュースでは、美幌博物館で、駆除したウチダザリガニを、籾殻と混ぜて有機肥料づくりに利用する取り組みの紹介がありました。日高管内には農地があり、海があり、森あり、馬があります。農・水・林各業の製造加工過程で生み出される未利用、低利用の副産物や破棄されるだけの「ジャマモノ」にも、有効利用の可能性が眠っているはずです。食や観光も含めた各業種を有機的に結びつけた管内経済自立への挑戦が求められています。その糸口が自発的に生まれるように仕向ける「行政の役割」が期待されている時代が今だと思います。

2013年4月11日木曜日

入学式

 4月は入学式の季節。子供がいるだけで何だかその空間は明るくなり、声を聞くだけで大人同士の会話もはずみ元気をもらうような気がします。少子高齢化の影響で入学児童数も減少していますが、フランスでは国ぐるみの少子化対策が功を奏し合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の数)が2.0を回復したとか。子育てしやすいまちとなるには、養育、住宅、医療、保育所など子供支援体制や施設の充実が必要ですが、「地域ぐるみの子育て環境」の視点も欠かせません。日高圏域の未来を考えるとき、「住みよいまち」とともに「子育てしやすいまち」という指標も念頭に持つべきだろうと思います。まちぐるみで未来人口増加策を考える機会がほしいところでもあります。
とにもかくにも子供は地域の宝物。交通事故に気をつけて元気で学校に通って下さい。

2013年4月10日水曜日

低気圧一過

 各地で大きな被害をもたらした低気圧は、日高路にも停電や国道の通行止め、家屋や電柱、農業・水産施設等に被害をもたらしました。静内漁港では係留中の漁船が転覆しました。自然の成せる災いとはいうものの、今回、通行止めになった場所や、転覆した漁港は以前から地域住民が危険性を指摘したり、対策要望のあった箇所でもあります。
 関係する施設管理者には、今回の被害原因の調査や、施設の保全対策に不足はなかったかをしっかり見極め、関係者への、不安を取り除く説明会なども念頭において今後の対策を考えて貰いたいものでもあります。

北海道アイヌ協会新冠支部の総会

 北海道アイヌ協会新冠支部の総会が開催され、24年度の事業報告、決算が審議され、25年度の計画や予算等が議論されました。また、新会員が紹介され、総会終了後は交流会でお互いの絆を深めあいました。
  北海道アイヌ協会は「アイヌ民族の尊厳を確立するため、その社会的地位の向上と文化の保存・伝承及び発展を図ること」を目的に設立されました。優れたアイヌ文化と言えば、アイヌ文様刺繍や民族の尊厳を訴えたチカップ美恵子さんや、国際的にも評価の高い木彫作品を生み出した砂澤ビッキさん、最近では俳優の宇梶剛士さんを思い浮かべる人も多いでしょう。宇梶さんのお母さんの静江さんは有名な詩人であり、絵本作家としても有名ですね。
 北海道の風土が育んだ感性から紡ぎ出された作品群には、民族の枠を超え北海道人として誇るべきものがあります。道外に向かって、我々も大いに宣伝していきましょう。

2013年4月4日木曜日

アメマス

 3月30日雪どけの朝、浦河町幌別川で体長57㎝のアメマスを釣りあげました。アイヌ伝説にはアメマスが地震を起こすというはなしもありますから、もっと大きいのもいるのでしょうが、私にはこれでも十分驚く大きさでした。アメマスは身が柔らかいので、ムニエルがよいと言われますが、私は、刺身でいただきました。
 大物が釣れるのは豊富な餌があるからですが、それは豊かな自然環境が保たれているとほぼ同義でしょう。直接見える大きなアメマスの背後には、ふだんは見えない、守るべき「ふるさと」が横たわっている気がします。味の方は、もちろんマイウー、美味しかったことは言うまでもありません。