2017年4月26日水曜日

浦河アイヌ協会定期総会に臨んで

 浦河アイヌ協会の定期総会が開催されました。
 最近はアイヌ民族に関するニュースが確実に増えてきているような気がして私もうれしく思っています。このような成果はすべて地道な活動の継続の結果であると信じています。
 札幌の映像ディレクター、藤島保志さんが、遺骨問題をテーマにしたドキュメンタリー映画「聞こえない声」の上映会、意見交換会を開いているとのニュースにもその感を深くしました。
 ユネスコ(国連教育科学文化機関)では2009年にアイヌ語を消滅の危機が最も高い言語と認定しており、平取町立二風谷小学校では、総合学習でアイヌ語の授業をしています。アイヌ民族ばかりではなく、周りの人たちの応援も確実に増えています。近未来、総会がアイヌ語で開かれるようになれば...、それは果たして夢なのでしょうか。

道営ホッカイドウ競馬開幕

 道営ホッカイドウ競馬が18日開幕しました。前日からの低気圧で昼頃まで風雨が激しく開催も心配されましたが、レースが開催される時間が近づいてくると雨風も落ち着き、多くのファンを魅了しました。初日の売上額は2億6200万円と前年の初日を16.15%上回り好調なスタートとなりました。
 インターネットでの参加が進み、若年層の取り込みが進んでいるようです。かつて地方財政の「お荷物」といわれた公営競技も地方競馬が改善へのけん引役を果たしているようで、10年度に81%だった赤字団体も、15年度は21%と大幅に改善しています。競走馬の落札価格も上昇しており、この傾向が軽種馬産業界全体の底上げにつながるよう祈念しています。

2017年4月10日月曜日

29年度新冠アイヌ協会定期総会

 新冠アイヌ協会の29年度総会が開催されました。総会に先立ち小竹新冠町長、公益社団法人北海道アイヌ協会加藤忠理事長等々の来賓のあいさつがあり、議事に入って28年度の事業報告、決算報告、29年度の事業計画や収支予算案を可決、その後会員来賓と交流懇談会が和やかなうちにおこなわれ、無事終了しました。
  140年ほど前に盗掘されドイツに渡った遺骨の返還を、「ベルリン人類学民族学先史学協会」が決めたとの報道にふれ、遺骨返還運動もようやく広がりを見せてきたように感じています。アイヌ民族博物館へのアクセスを考慮した国道拡幅、観光ツアーメニューとしてのアイヌ文化の紹介なども、アイヌ民族・文化への関心が高まってきた証左でしょう。関係者のこれまでの地道な努力がようやく功を奏してきたものと考えています。

2017年4月7日金曜日

小学校入学式に思う

 日高管内の小学校の入学式が行われました。お父さんやお母さんに付き添われた新1年生は、交通安全協会のおじさん、おばさんから「交通事故に気を付けて」と胸にワッペンをつけてもらい少し緊張気味。安全グッズをもらってうれしそうに笑顔での初登校となりました。
 「団塊の世代」が生まれたころ、人口の3人に1人は14歳以下の子どもでしたが、その割合は30年前には5人に1人、今では8人に1人にまで減っています。昨年は年間出生数が100万人を割り込みました。子供の少ない社会は寂しい社会でもあります。子供は家族にとっての宝だけではなく、地域社会の財産でもあります。高齢者は積極的に若い世代に声をかけ、子育てアドバイスや関連イベント協力などを通じ、子供の育てやすい地域づくりに貢献していきたいものです。