2014年8月28日木曜日

やっと来たイカ

 やっと来たイカ。海水温度上昇が原因なのか?はたまた、別の原因があるのかは定かではありませんが、日本の平均気温は100年あたり約1.15度の割合で上昇しているといいます。竜巻やスーパー台風など、異常気象が頻発し、近年は獲れるはずの魚が、獲れるはずの時期にとれず、漁の様子も変わってきている感じがします。
 浦河港のイカ漁は昨年度は、お盆前迄に2億円近くの水揚げがありましたが、今年は盆が明けてもイカの姿さえ見られずにヤキモキしていました。ようやく、ここ二・三日前からとれ出して、港にも活気が出てきました。水揚げ額も上がって、無事にイカ漁を終えることを願っています。
 

2014年8月25日月曜日

チプサンケ

 平取町二風谷で四十六回目のチプサンケ(舟おろしの儀式)が開催されました。アイス協会の皆さんはもちろん、大学の研究者や学生、観光客の方々も参加して、チセでの儀式、沙流川での安全祈願、丸木舟での川下りなどが行われました。
 沙流川流域には、たくさんの遺跡が発掘されており、中近世には二風谷地区周辺で道内有数規模の集落があったことが知られています。平取町の「アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観」は、平成19年、文化財保護法に基づく<重要文化的景観>に選定されていますが、その景観の中で、チプサンケに参加すると、心は遙か昔、自然と一体に生きていた頃のアイヌコタンにいるような気がしてきます。アイヌ文化を後世に伝えるため、様々な学習・教育活動が行われていますが、チプサンケもずっと残ってほしい儀式です。

2014年8月17日日曜日

えりも灯台まつり

 えりも灯台まつりが14、15日に開催され、大勢の町民や帰省の人々が集まり、賑わいました。えりも灯台公園の会場では、今や恒例となったまつりの催し、マツカワカレイ稚魚の放流も行われました。成魚となって帰ってくる日を願い、10センチほどになった稚魚2000尾が子供達や関係者によって放流され、あわせて海上安全や豊漁祈願も行われました。
 昨年10月には、ブランドとして定着してきた銀聖とマツカワを組み合わせた、どんぶりものなども試作されています。この、どん欲に付加価値を高めようとする、えりも町のエネルギーを、私としては日高圏域の力として、全道、全国にアピールさせていただきたいと思っています。

戦没者追悼式

 今年もまた、恒久の平和を誓い、戦没者追悼式が行われました。戦後69年、遺族の参列者も時間とともに少なくなっています。
 今年の春、修学旅行で長崎を訪れた横浜の中学校生徒が被ばく者の語り部に「死に損ない」と暴言を吐いた、という事件がありました。戦争を知らない世代さえ高齢者になっている今、戦争の体験をつないでいくことが難しくなっています。
 だからこそ、次の世代に、戦争の悲劇や教訓を語り継いで行くことが大切なのだと思います。追悼式のありようもそんな視点から考えていかなければならない時代になってきているのでは、と感じています。
 
 
 

2014年8月13日水曜日

地場食材の試食会

 北海道フ-ドディレクタ-、貫田桂一氏の訪問指導を受けながら、地場食材を使って開発した新商品の試食会が、えりも町福祉センターで開催されました。
 えりも町で鮭定置網漁業や水産加工会社を経営する佐藤さんと、えりも短角牛の飼育・直売の守人(まぶりっと)代表の高橋祐之さんが、国の「ワンストップ総合支援事業」を活用して、地元食材の付加価値を高めようと熱望してきたもの。佐藤氏は挨拶で「様似産のななつぼし、えりも開発のミニトマト、日高乳業製品なども使い管内の食材広域連携への可能性も試みた」と語られました。
  道内各地で、集落の再生に向けたプロジェクトが始まっています。住居や公共サービス施設を集約し、安心・安全な福祉・医療体制をコンパクトにまとめたり、地場産品や食材、空き店舗等のあらゆる資源を有効活用して、暮らし続けたいと思える地域づくりを進めようとする動きです。
 地場食材のブランド化を契機として、この試食会も、集落再生・自治体発展へと、ダイナミックに展開していくことを願って止みません。