2014年6月29日日曜日

日高管内身体障がい者スポーツ大会

 
 日高管内身体障がい者スポーツ大会が様似町で開催され、約200人の参加者で賑わいました。大会に先立ち、自立更生者や援護功労者の方へ表彰が行われました。大会競技は玉入れやジャンケンリレー、一球入魂等、お手伝いしている職員やボランティアの皆さんのアイデアによる種目にも大きな声が飛び交い、和気あいあいの大会となりました。毎年管内各町を持ち回りで開催し、今年で45回目となるこの大会、障がい者の方にとっても、楽しみの行事の一つとなってすっかり定着しています。
 経済低成長下、超高齢化時代を迎え、福祉サービスをソフト面の取り組みからもカバーする時代になっています。障がい者の労働には、段差解消やエレベーターなどの整備より、就業時間の配慮や定期ミーティングでの意思疎通などソフト面の整備がより重要との指摘もあります。福祉の先進地、北欧では強者が弱者を支える関係ではなく、環境を整え、より多くの人が働ける社会づくりを目指しています。和気あいあいの大会の雰囲気が、障がい者の方にとって、よりよいまちづくりへの布石となるよう皆で取り組んでいきたいものです。

2014年6月3日火曜日

イチャルパにて

 新ひだか町アイヌ協会のイチャルパ(先祖供養)が静内真歌のチセ(伝統家屋)で行われ、関係者や来賓など約130人が参加しました。イチャルパは各地で開催時期の違いがありますが、新ひだか町では、この時期に毎年行われています。儀式はチセ内のいろりを囲みカムイノミ(神への祈り)から始まり、屋外ではイナウ(木弊)を立て並べ、自然界の神々に酒や果物 菓子等々を供え、先祖を弔います。
 民族の尊厳を傷つけてきた、大学が保管するアイヌ先人の遺骨返還も、ようやく具体に動き始めるようです。国立アイヌ文化博物館(仮称)構想も上がっています。
 2020年の訪日外国人は今より1千万人増えるといわれ、そのうち15、16%は北海道を訪れます。アイヌ文化を広く世界に発信できる時代がようやく来た感があります。明るい未来づくりに向け、関係者一丸となって取り組んでいきましょう。

2014年6月1日日曜日

スズラン観賞会

 平取町の芽生(めむ)地域の「すずらん群生地」でスズラン観賞会が始まりました。広さ約15ヘクタールは日本一を誇るそうで、平取町市街地より約34キロ、林道の周りに広がる白い花を楽しみに、町内外から大勢の観光客が訪れていました。
 今年は好天に恵まれ、生育は順調で、優しい花の香りと可憐な姿に、観光客はゆっくりと流れるような一時を楽しんでいました。
 可憐なスズランですが、その外見はギョウジャニンニクと似ていることから、時に誤食のニュースを聞きます。毒性はかなり強く、死に至ることもあるため、決して口に入れてはなりません。
 観賞会は6月8日迄。時間のある方はぜひ足を延ばしてみてください。