2013年2月18日月曜日

シシリムカアイヌ文化祭

 平取町アイヌ文化保存会、道アイヌ協会平取支部、ニ風谷アイヌ語教室が主催して、第24回目の「シシリムカアイヌ文化祭」が開催されました。町民はじめ近隣の町からも約200人が参加して、アイヌ語による演劇や古式舞踊を観賞しました。会場には地元の職人が作った伝統工芸品も展示され、日頃のイオル事業の活動についても報告がありました。
 文化伝承活動は、昔を単にふり返り懐かしむという活動ではありません。今ある自分たちのアイデンティティ(自分が自分であることの意識)には、父母、そのまた父母へとつながる、先人の命が生きています。伝統的生活空間(イオル)の再生は、地域に誇りと愛着を育みます。貴重な文化財を次世代に残すということは、地域共同体を支える上で、大切な役割を担っています。この種の行事が果たす役割は極めて大きいものがあると思っております。