2014年5月29日木曜日

地元の元気

 店頭に並びだした平取産トマト(ももたろう)。昨年度の生産高は約40億円と、すっかり町の特産品として定着した感があります。ジュース<ニシパの恋人>もすっかり有名になりましたね。今年も期待されて収穫が始まりました。
 海では、春の鮭定置網漁が始まり日高管内の旬を届けています。
 秋サケの5%程度しか捕れないといわれる<時鮭>は、この時期の日高沿岸と釧路の一部沿岸でしか捕れず、地元でさえもなかなか口に入らない、希少な食材ではあります。まだ期待するほどには至りませんが、これからの水揚げに関係者は期待をかけています。
 農業と水産業は地元の基幹産業で、基幹産業が元気でいてくれなくては地元の元気もわきません。大漁と操業の安全を祈念しています。

第17回山菜てんぷらパーティ in 平取

 18日 平取町仁世宇の森で山菜を楽しみながら自然の素晴らしさを学ぶ、やっ太郎かい主催の恒例イベント、第17回山菜てんぷらパーティが開催されました。山菜は地元の案内人の指導で採集し、主催者が用意した20種類以上の山菜を天ぷらにして楽しみました。また、ネットで知りあった音楽家たちが楽器を持参し、特別に用意された森のステージで、思い思いのパフォ-マンス。
 札幌のフェアトレードのレストランでは毎年希望者を募りバスで来られていますが、今年もバスは満席とか。山菜と音楽のコラボという面白い趣向が、距離の壁を乗り越えさせているようで、地域イベントのあり方に一石を投じている気がしています。

日高地域日台親善協会」設立総会

 去る16日、日高管内全域と台湾との交流を深める「日高地域日台親善協会」の設立総会が静内のホテルで開催され、管内商工・観光団体を中心に関係者約120人が出席しました。
 ここ数年、20万人を割り込んでいた台湾からの来道者も昨年度は約35万人と大幅に増加しています。近年、レンタカーを利用する外国人観光客も増えていることから、北海道観光の未来にとって明るい材料といえるでしょう。
 当日は台北駐日経済文化代表処・札幌分処陳処長夫妻も出席されて、日高と台湾の人的、経済、文化交流の拡大に大いに期待がもたれます。受け入れ側の地域間競争がすでに始まっているといえましょう。

2014年5月14日水曜日

知事視察

 高橋知事が日高管内三町、えりも・様似・新ひだか町を視察しました。えりも岬ではゼニガタアザラシの頭数や大きさなど、漁業者の立場を勘案して真剣なまなざしで、望遠鏡を覗き込み確認していました。続いて町長や浜の関係者から被害の状況や漁業者の窮状について耳を傾け、補償や防除対策について話し合いました。
 生物保護と、漁業者の生計保全は、ともに大切な行政課題ですが、すでに漁業者の生活は深刻な事態になっています。地元は、国との調整について、北海道知事の強い交渉力を期待しています。一刻も早い解決が望まれます。

2014年5月7日水曜日

しずない桜まつり

 ゴールデンウィークの後半の4日から始まった「しずない桜まつり」。好天に恵まれ沿道の桜も満開で、町内外からの花見を楽しむ人々で賑わいました。まつりは11日の日曜日まで。ゴールデンウィークに合わせて咲くのは本当に珍しく、ちなみに昨年は5月20日ころに満開でした。今年は暖かい日差しもあって来場者を満喫していました。
 日本のさくら名所100選には、北海道からは、松前公園と、当地二十間道路桜並木が挙げられています。グーグルでは、海外旅行者用に「ストリートビューで見る日本の観光ガイド-桜の名所めぐり」キャンペーンサイトを公開したとか。観光庁、日本政府観光局が情報を提供しているとのことですが、桜の名所もすでに散って、残すは北海道の桜のみ。観光振興に資するためにも、最後に咲く名所として当地も手を挙げて良いのではないではないか、と思います。

2014年5月1日木曜日

日高桜前線

 「さくら桜前線が北海道に上陸」の便りが聞かれ出したゴールデンウィークの前半、日高地方で一番早く桜が咲いた、新ひだか町御園地域。今年も二十間道路のさくら祭りを一足早く彷彿させてくれました。
 830年前、一ノ谷の戦で討死にした平忠度(ただのり)のえびらに結びつけられていたという辞世
  「行きくれて 木の下かげを やどとせば
 花やこよひの 主ならまし」
 の花もまた桜です。桜は、日本人の心の原点のような気がします。散り際の見事さか、淡い香りか、流れるような色彩の風情か、何かしら日本人に生まれて良かったと思える花ではあります。

浦河青年会議所創立40周年記念式典

 浦河青年会議所(JC)40周年記念式典が行われました。思い起こせば、1974年、全国560番目の青年会議所として63名の青年によって活動が始まりました。私もメンバーの1人として活動した時代でもありました。40年経った今日は、少子高齢化や社会的環境の変化がメンバーの確保を難しくしています。そんな中、13名の現役メンバーが頑張って歴史を繋いでくれています。
 最近特に感じることは、地方の元気、地方の力、地方の時代と言われながらも、流れは、実は違っている気がしてならないこと。知らず知らずのうちに、人も、モノも、お金も都会へとの流れが強まっているのでは…と思われてなりません。
 新しい葡萄酒は新しい革袋に入れよとの言葉がありますが、新しい仕組みの中に地域の宝を生かす時代が始まっているのであろう、と思います。

えりもうにまつり

 連休初日の26日は、えりもの「うにまつり」から。
 今回第4回目となるイベントのメインは、もちろん、今が旬の春ウニ(さくらウニ)。ぎっしりと身の詰まったエゾバフンウニを求めて帯広や札幌方面からお出でになる方もいます。近隣の市町村も合わせて、4千500人以上の方々が集まり、会場は賑わいました。殻付きうには<10個で千円>と格安の値段でもあり大人気。また町内の食品店や漁協の直販でカニやツブ焼き等が並び、もちまき大会やウニの掴み取りが当たるクイズ大会とメニューは盛りだくさん。
 今年は各地から春の訪れが早いというニュースが届いています。漁業者もこれからが本番、大漁の声も早く聞きたいものですね。海の恵みに感謝しながら、晴天の下、個人、家族連れ、グループの方達と一緒に私も春の息吹を満喫しました。