2010年10月22日金曜日

道道静内中札内線

 道道静内中札内線(通称、静中線)の視察に行って来ました、地域の期待の大きかった静中線、膨大な費用と歳月をかけながら、工事の中止と通行止めを余儀なくされ、今は、維持費にお金をかけながら、北電のダムと森林管理のための道路となっています。
 総延長100kmのうち、峠前後の7km区画が未着工、前後20km区間は未開通です。100箇所近くの崖崩れや崩落の危険箇所を伴っているといいます。将来の計画もないこのような行き止まり道路は、北海道中にちらばっています。高度成長期の将来見込みで作り始めた開発道道はその最たるものです。
 道路行政を道路担当者だけで考える時代は終わりました。莫大な無駄に道民の視線が注がれる時代、今後はもっと大きな視点の地域づくりから道路計画もなされましょうが、教訓は教訓として、この道路、今後一体どうするのでしょうか!
 思惑に揺れる人間とは別に、毎年同じ営みを繰り返す自然。この時期、ダム湖の水面に映える紅葉や日高山脈の神々しい姿がとても印象的でした。