2019年4月30日火曜日

第9回 えりもうに祭り

 十連休の初日、好天に恵まれ、第9回えりもうに祭りが開催されました。道内各地から約8500人の来場者でにぎわった会場は春ウニ一色。約3トンの殻付きバフンウニが、8個入り1袋で1000円と格安。早朝より整理券を求め長蛇の列で、中には前の夜からえりも町に入り有利な順番を狙う人も。早速、旬を生で、あるいはウニ丼で、焼きウニでと、それぞれに堪能していました。
 北海道のウニのシーズンは一般に6月ですが、ここ日高は4月から旬を迎えるのが特徴。北海道の漁獲量は4600トンほどで日本全国の半分のシェアを誇りますが、日高振興局内の道内シェアは4%ほどとか。高級昆布の害虫と言われたウニも今や観光客を呼び込む重要な資源となり、地元商工業関係者と一体になってその価値を高めだしています。大事に守り育てたい一品、否、逸品ではあります。

2019年4月23日火曜日

浦河アイヌ協会定期総会

 浦河アイヌ協会定期総会が開催されました。19日国会でアイヌ民族に関する新法が成立したことを受けて、挨拶に立った会長は「自分から見るとまだまだ求める半分ぐらいの内容、これからも皆と声を出し一緒に行動したい」と述べられ、これからも協会のさらなる活動に多くの会員が参加してもらい頑張っている姿をアピールする必要があることを強調されました。その後決算報告や事業報告、新年度の事業計画や予算案等々を決めました。
 新法ではアイヌ民族を「先住民族」と明記し、観光や産業振興を支援する交付金制度の創設が盛り込まれました。教育格差、経済格差がまだ残る現状で、その支援が盛り込まれなかったことに不満は残りますが、施策の間接的な効果にも期待しつつ、関係者の意見を十分に取り入れた法の実効性を注視していきたいと思います。

2019年4月15日月曜日

入学式に思う

 四月は入学式や新入社員の出発の月、4月8日は地元の小学校や高校の入学式に出席させて頂きました。浦河高校や静内高校はそれぞれ受験者が減少し一クラス減が現実になって、早急な対策が必要であると思います。
 内閣府は、産業構造の高度化や労働生産性の向上、人口減少の抑制が進まなければ、30年度には現在の1.5倍の地方交付税が必要になるとしていますがそんな増額は可能でしょうか。
 人口減少は地方自治体が抱える最大の課題ですが、地域特性を活かした取り組みも見られます。特産返礼品が人気で、集めたふるさと納税寄付金を雇用創出や子育て支援で人口減少に歯止めをかけた上士幌町、地域おこし協力隊の数が職員数の4割近くに及び、専門的な経験者のノウハウなどをまちづくりに活かそうとしている写真のまち東川町等々が注目されます。
 10歳代・20歳代の半数近くは地方移住に関心を持っているそうです。今後は自治体間の知恵の競争になるでしょう、年代や職業を超えて幅広く話し合いましょう。

2019年4月14日日曜日

春ウニ即売会


 日高振興局の企画によるえりも町の春ウニ即売会が4月10 、11日の二日間にわたり道庁赤レンガ前で開催されました。天気にも恵まれ、5個入りで用意されたウニ、約1トン1600個が約1時間半で完売という大変な盛況ぶり、春ウニの旨さを知っている人にも日高でウニが取れることを知らなかった人にもよいアピールになりました。浦河産のいちごや新ひだか町の米や蜂蜜、えりも町のタコや魚の干物等にも大勢の人々が関心を寄せていました。
 観光は地域づくりに欠かせない視点ですが、今後は資源の保全活動とともに、販売から交流へ、交流から居留へとつながる観光の高度化が望まれていきます。風光も味覚も地域資源は豊富な日高地方ですから、令和の時代もこのような催しを継続し、大いなる飛躍に結びつくことを期待したいと思います。