2011年7月30日土曜日

法律と道徳

 これは、豚の糞の野積み状態。そこから発生する悪臭は当然、近所の迷惑になります。
  「家畜排せつ物法」では、雨で流れ出たり地下浸透しないように法律上の「管理基準」が定められていて、堆肥小屋を設けたり、シートをかぶせたりすることになります。豚を100頭以上を飼育する「畜産農家」は、この法律の対象になりますが、対象外の畜産規模であっても、「廃棄物処理法」や「水質汚濁防止法」などの対象となりますから、家畜を飼育する方には十分留意してほしいものです。
 これらの法的な責任を免れたとしても、近隣への配慮は必要です。環境への配慮も、支え合って生きる地域共同体存続のための道徳的規範といえるでしょう。

イカ漁始まる

 今、浦河港では、「いか」 (マイカ=スルメイカ)が水揚げされだし活気づいています。昨年より約一月早く、値段もそこそこ。漁模様も良く、今年は上々の出だしです。
 日本は世界一のイカの消費国で、その内の半分はこのスルメイカ。江戸時代の初頭には、干しナマコ、干しアワビとともに中国(清)に輸出されていたそうです。木箱に入れられていたイカが、氷の敷かれた発泡スチロールに詰められた「鮮イカ」として定着してきたと思ったら、最近では、水槽に入ったまま送られる「活イカ」もブランド化してきました。
 もちろん煮付けもおいしいですよね。おいしいものに、人はどん欲ですが、イカの魅力には理屈なしです。豊漁を祈ります。

2011年7月25日月曜日

地域ぐるみの祭り

 日高路の短い夏は、それぞれの町の歴史や暮らしに息づく祭りが真っ盛りです。
 ここ日高町は、かつて林業で栄えた地域。今年で40回目となる「ひだか樹魂まつり」では、丸太の流送競争や伝統芸能の「木遣り」等々で賑わいました。もちろん新ひだか町や新冠町でも、多くの町民の方々が地域ぐるみの祭りを楽しんでいます。
 普段の生活では自分を抑え、周りに合わせ、どうしても個人の思いを犠牲にしながら生きています。本来、祭りは神と同化し心を日常から解き放つ時でもあります。だから日本中に奇祭があるのでしょうね。現代風に言うなら、祭りは非日常的な空間の演出ということでしょうか。
 都会にはない、「地域ぐるみ」は、地方都市なればこその強みです。 この時ぐらいはみんなで大いに楽しみましょう。

2011年7月20日水曜日

軽種馬の初競り市

 日高軽種馬農協が、静内にある日本軽種馬協会北海道市場で、今年最初の競り市を開催しました。景気の低迷や東日本大震災等の影響を心配しましたが、まずまずの売却率で、関係者は胸を撫で下ろしました。
 しばらく競馬の衰退が言われてきましたが、関係者一丸となった努力が報われつつあり、市場も活気を取り戻しつつあります。
 目を転じれば、飛行機が離着陸するだけと思っていた空港に、浴場や宿泊施設、映画館が併設され、乗客以外の多様なお客を取り込む時代であります。競馬ファン以外も競馬場に足を運ばせるような仕掛けを何とか工夫して、さらに多くの人に、競馬の魅力を知ってもらいたいものだと思います。

2011年7月19日火曜日

自衛隊静内駐屯地創設47周年

 自衛隊静内駐屯地創設47周年、第7高射特科連隊創隊30周年の記念式典と祝賀会が開催されました。今年の記念行事は、あいにくの霧で対空射撃場での行事は、できませんでしたが、式典では、3月11日に発生した大震災に際しての、隊員の方々のご活躍とご労苦に対し感謝を申し上げました。
 被災直後から2万人を超える陸海空部隊の人員を派遣し、多くの被災者を助けられ、また不明の方々の発見に力を尽くされた自衛隊。物資輸送や原発への放水活動など、災害の拡大防止にも命がけで尽くされました。
 未曾有の災害に対する迅速確実な活動成果は、日頃の訓練あってのものですが、改めて我が国の国民の底力を感じています。
 なでしこジャパンのように華やかな活躍で国民を力づけるかたわらに、人知れない困難に立ち向かった彼らのような若者達がいることも忘れません。ありがとうございました。

2011年7月13日水曜日

昆布の天日干しが始まりました

 夏の日高路の風物詩 、昆布の天日干しが始まりました。今年の漁もようは、東日本の大震災の影響も心配しましたが、出だしは、まずまず 浜は、活気づいています。
 震災の影響、特に、原子力発電所からの放射能汚染の広がりが心配されています。汚染牛肉が北海道にも入り込んでいたことが報道されましたが、海も例外ではありません。海流に乗って魚は移動します。海水そのものの汚染拡大も心配です。遠くの発電所事故と思っていたことが、自分たちの生活にも関わっていることを、今回の事故は教えました。今後の推移にはみなさんと一緒に、わたしも十分注意して監視していきたいと思います。

2011年7月4日月曜日

夏を感じる恒例行事

 なかなか、夏を感じさせられる日がない今年の日高地方ですが、夏祭りが始まりました。
 第17回みついし蓬莱山まつりは、約7千人の家族連れで賑わいました(写真上)。 三石川を挟む雄、雌の蓬莱山には、長さ130m、重さ2.8トンという巨大なひめ縄が渡されます。今年はこのひめ縄が、何かしら、大震災被災地と国を結ぶボランティアさんたちと重なって見えます。
 浦河町にある障がい者施設、浦河向陽園 では大運動会が開催されました(写真下)。ご家族や地域の皆さん、ボランティアの皆さんの応援、手助けを頂き、玉転がしリレー、綱引きや障害物競争等々、楽しい思い出ができました。
「ボランティア」という言葉もすっかり社会に定着してきましたね。
 

日高西部消防技能訓練大会

 日高西部消防技能訓練大会が富川北一丁目の「せせらぎ公園」で開催されました。
 今年は特に東日本大震災の救援活動や支援活動などに活躍され、ますますその存在感を示しました。
 団員の皆さんは、それぞれに生業を持ちながらの活動で、頭が下がります。ご苦労様でした。
 今回の大震災では日本人の底力がいろいろなところで発揮されています。また、未曾有の震災故、海外からも注目されています。各界のリーダーというよりは、人のつながりを大切にする、日本人そのものが注目されていると言って良いでしょう。
 国難を乗り切ることが次世代に対する我々の責任。皆で力を合わせて頑張りましょう。