2010年11月20日土曜日

波消しブロックの陥没

 えりも岬の昆布漁師の皆さんから、「昆布の浜が決壊するのではないかと心配だ」との情報が寄せられ、現地を確認調査してきました。場所は大下(おおしも)地域の浜。
 陥没箇所に近寄ってみると、波消し用のブロックの底が波で削られ、大きな穴になっているようです。
 これからの時期は、波の不安定な冬に向かうこともあり、海岸の工事には危険で、本格的な修復工事は無理かもしれません。
 しかし、早めの応急手当てで危険の増大と多額の修復費用が防げるのではないか、とも想像します。 どちらにしろ、この海から生活の糧を得ている漁師さんには、不安な日々が続きます。海岸管理者から十分な説明がなされ、漁師さんたちの不安を軽減し、危険の除去・解消に向け、一日も早い復旧工事をと願っています。

2010年11月13日土曜日

日高管内「技能者の集い」

 11月12日 技能士の日 日高管内「技能者の集い」が新ひだか町で開催されました。「技・誇り・夢」を旗印に、優良技能者や優良青年技能者、技能者養成貢献事業所、などが表彰され、記念講演などが行なわれました。
 近年は、せっかくの難しい資格や免許を取っても、なかなか技能者の育つ環境にないのが現実です。特に日高のような地方になればなるほど働く場が制限されます。日本を実際支えてきたのは、「技術」です。今後もそのことに変わりなく、厳しい環境が一日も早く好転することを願っています。技能者のみな様には、自信と誇りを持って、健康には充分気をつけられご活躍されます事を期待し、また祈念しております。

2010年11月12日金曜日

姉妹友好提携地域代表者会議

 北海道・アルバ-タ州姉妹提携30周年記念-姉妹友好提携地域代表者会議が開催され、その昼食会に出席してきました。今年の7月、30周年記念式典に議会の代表団の一員として参加しましたので、久しくご挨拶をしてきました。写真は歓迎の挨拶をする高橋知事と、外務政府間関係省大臣アイリス・エウ゛ァンズさん。
 カナダは連邦政府と12の州政府(準州を含む)からなり、国防、郵便、外交などは連邦政府が、医療、教育、社会福祉等は、州政府が責任を負っています。つまり道州制を既に100年以上も前から実施している、いわば先輩格にあたります。道州政府とはどうあるべきか、アルバータ州民の自治意識はどういうものか、今後の北海道を考えるとき、学ぶべきことも多くあります。北海道も支庁から振興局と看板を替えたのですから、実質的な道州に向けて、そんな議論が振興局レベルでおこされる時期ではないか、と思っています。

2010年11月7日日曜日

本桐小学校閉校に思う

 新ひだか町三石本桐小学校の閉校式が行なわれました。明治27年、20名の児童生徒で開校以来116年。少子化で、新ひだか町三石の6つの小学校は、三石小に統合されることになっています。
 閉校式には22名の在校生や学校関係者が粛々と式典を進める一方、歴史に幕をおろした一抹の寂しさを噛みしめていました。
 使わなければいずれ施設は取り壊され、跡形もなくなります。卒業生にとっても、学校そのものがなくなるのはさびしいもの。写真や校歌、思い出の品などその学校ならではの「お宝」をコンパクトに詰め込んだ教室を残した住民憩いの場としたり、産物加工の地域活性化の手段として使えないか、たとえ実現できない結論が出ても、どんな利用が可能か、若者にも入ってもらった検討委員会を設置して、町ぐるみで考えてみるのも、住民の心をつなぐ一つの方法と思います。

2010年11月4日木曜日

被害と管理と便益と

 鮭の遡上時期ですが、新ひだか町田原地区にある、頭首工の魚道が流木などで詰まってしまい、漁業関係者が困っています。
 施設があるから、こうなったのだと考えがちですが、河川管理者にとっては、流水に支障がなければ、管理施設が壊される等の被害が予想される場合以外は、どうにも手を下せず、ということでしょう。
 頭首工は、農業用水の引き込みなどに利用される施設ですから、農業者も関係します。流木は上流から流れ出るのですから、治山対策はどうなっていたのかという意味では、道有林、国有林等の管理者も関係します。治水は下流域全体の住民の安全のためですから、基礎自治体として役場も無関係というわけではありません。
 この種の問題は、だれかに、何か被害が及ぶと、必ず起こるのですから、関係者が集まれる会議をつくっておき、どのように役割分担すべきかという問題も含め、定期的に情報交換する場が必要ではないのか、今回の事案に触れ、改めて痛感しています。