2017年7月26日水曜日

浦河町戦没者追悼式にて

 浦河町戦没者追悼式が執り行われ、遺族や関係者・町民などが出席して戦後72年の冥福を祈り恒久平和への誓いを新たにしました。
 追悼式の意味を今の若い世代の方に再考していただくために、10年前の沖縄戦没者追悼式で朗読された、当時中学生の詩を、抜き書きですがご紹介します。
 「写真の中の少年」
 何を見つめているのだろう 何に震えているのだろう 写真の中の少年 周りの老人や女性、子供は 身を寄せ合って声を殺しうずくまっている 後ろでは逃げ出さぬようにと 鋭い眼光で見張るアメリカ兵 その中の少年はひとり一点を見つめている・・(中略)・・
 写真の中の少年は 僕の祖父  何を思っているのだろう どんな逆境の中でも最後まであきらめずに 頑張ってきた生き抜いてきた祖父 だから今の僕がいる いのちのリレーは 祖父から母へ 母から僕へとつながった あの時祖父が生きることをあきらめずに 必死に生きてきたから僕がいる だから 自分で自分の命を絶ったり 他人よって奪われたりということは いつの世でも いかなる場合でも 決してあってはならないことだ 僕がいる 必死で生き抜いてきた少年がいたから 僕がいる 僕はその少年から受け継いだ 命のリレーを絶やすことなく 僕なりに精一杯生きていこう また少年から聞いた あの忌まわしい戦争の話を 風化させることなく 語り継いでいこう

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