2016年4月30日土曜日

ウニまつり

 日高の春はえりものウニまつりから。
朝から小雨降るなか、近隣の町はもちろん、札幌や帯広等からも大勢の観光客が訪れ、行列をつくり春の味覚を楽しんでいました。
  えりも岬はロングセラーブランドですが、鮭の「銀聖」、高級カレイの「マツカワ」、旨味成分は多く低カロリーの「短角牛」、最近はハート形の「豊似湖」もまちづくりメニューに加わりました。「個」から「複」へ、そして「集」へとブランドメニューが膨らみ、それらが絡み合い、未来の「力」として、ふるさとが発展していくことを願っています。

2016年4月21日木曜日

道営ホッカイドウ競馬が開幕

 道営ホッカイドウ競馬が開幕しました。今年の開催は20日から11月10日までの80日間。内回りコースを整備した門別競馬場ではナイターレースも行われます。道では馬券の発売目標額を173億円と前年実績比4億円増を設定しました。この日の売上額は2億2599万円、黒字定着化に向けて期待される初日となりました。
 日本全体の景気が低迷する中、北海道競馬の再生は道民の多くに希望を抱かせるものです。照明設備もLEDとしたり、インターネットの活用で馬券を買いやすくするなど、施設や運営に対する経費削減への関係者の思いも十分伝わっています。競馬ファンも一丸となって道営ホッカイドウ競馬を応援し、盛り上げていきましょう。

2016年4月18日月曜日

あらためて地方創生とは


 世界ジオパークのアポイが山開きしましたが、昨年の1月7日から列車が来ない様似駅はひっそりとしています。一方、道民の悲願であった北海道新幹線が、多くの夢を乗せて3月26日開業しました。地方路線は赤字だからと切り捨てるのだろうか、との不安の中にある日高管内の人々には、新幹線の夢も希望もよそ事に映ってしまいます・・・。
 JR北海道は毎年300億円の赤字です。開通した新青森―新函館北斗間も毎年約50億円赤字が続くと言われ、青函トンネルは保守に毎年20億円を要しています。国の財政状況は悲観的であり、札幌延伸後は更なる地方負担を求めてくることが危惧されます。近未来、北海道の人口は400万人を切ると推計される中、室蘭本線、釧網線、宗谷線、根室線などの廃止も議論されるのではないかと考えると、あらためて地方創生とは何か、道民一人ひとりにも問われている、と言わざるを得ません。


2016年4月12日火曜日

新冠アイヌ協会定期総会

新冠町アイヌ協会の新年度総会が開催されました。渕瀬清会長、加藤忠北海道アイヌ協会理事長の挨拶、小竹新冠町長など来賓の祝辞のあと議事に入り、27年度事業や収支報告、28年度の計画案、役員の改選と無事審議終了し、交流懇親会が開催されました。
 お話を聞いていて、つい先日来日されたウルグアイ元大統領ホセ・ムヒカ氏の言葉を思い出しました。彼は「貧乏な人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人」と言い、現代社会の富の偏在を批判しました。
 日本が「無限の欲」が支配する社会に落ち込まないよう、何に学ぶべきか。私はアイヌの生活文化にも大きなヒントが隠されているような気がします。

2016年4月10日日曜日

入学式に思う

 四月、新年度が始まり、各地で入学式が行われています。私は小学校と農業高校の入学式に出席してきました。
 静内農業高校の今年の入学者は食品学科25人、生産学科32人の計57人で、その内道外から4人 日高管外から5人の入学者が含まれています。同校は、サラブレッド生産や農産製品など地域産業の特色を生かし多方面で教育効果を上げ、高い評価を上げています。
 IT技術の進展や国際競争の激化で、企業は内部不採算部門などの整理縮小から、いまや労働者の4割は非正規社員と言われます。20年後には職業の半分が、現在存在しない仕事だろうと予測する学者までいます。しかし、「食」という人命に関わる部門で、人の手が全く不要になる世界は考えられません。農業はまさに「食」の根幹産業であり、地域の強みでもあります。子どもたちには自信と誇りを持って勉学に励んでほしいと思います。