2015年9月30日水曜日

収穫の季節

 収穫の季節。今年は、これまで聞き慣れない<線状降水帯>というのが、長時間にわたり同じ箇所に何度も現れ、信じられないような雨を降らせ大河川の氾濫をひき起こしました。台風や大雨の被害のほか、今や、巨大竜巻も、他人事ではなく、日本各地で発生するようになっています。
 幸い、北海道は今年も大きな被害もなく、昨年並みの収穫に恵まれました。今では珍しくなったハザカケの風景に心癒され、収穫祭に安堵しながらも、近未来の環境変化や、TPPの成り行きなどには一抹の不安を禁じ得ません。
 自然の脅威に対抗する手段は限られ、自給食材にまで押し寄せるグローバル化の波が止めようがないなら、生産者の暮らしの質を上げるしかありません。
 農業体験希望学生の労働対価を地元自動車学校での免許取得費に充てる、厚沢部町農家グループが提案した「0円免許合宿」のような相乗効果をもたらす施策、アイデアが今後求められていくでしょう。一次生産者だけでは荷の重い課題を施策化する「行政の底力」が試されていくのでしょう。

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