2012年12月31日月曜日

大晦日

 2012年大晦日。今年も色々な事がありました。震災の復興をはじめ、エネルギー問題、消費税増税法案等の三党合意、政治は不安定のまま、年末の総選挙を迎え、再び政権が代わりました。
 気候も、夏の異常に暑い日々に続き、秋になっての異常な低気圧、そして初雪が根雪になってしまいました。
 しかし、今年も「歳の市」がたち、人々は足早に新しい年を迎える準備をしている!のです。逞しきかな日本!逞しくあれ日本!
 2012年はあと少しで過ぎようとしています。皆様、良いお年を!!

2012年12月9日日曜日

爆弾低気圧

 4日から6日にかけて急速に発達した低気圧は北海道を通過し、胆振日高地方に停電や家屋被害を及ぼしました。浦河町では土砂崩れが発生し住民が避難、小中高は臨時休校するなど大変な被害が出ました。大荒れとなった道内各地では、この時期としては過去最高の風速を記録したところも続出しました。急速に発達し、台風並みの暴風雨をもたらす低気圧を「爆弾低気圧」と言うそうですが、まさにそんな感じでした。便利になると不便だったころの生活を忘れるようですが、みなさん、湯たんぽやろうそく、ラジオなど停電の備えはあるのでしょうか。最近では1台で「ライトもラジオも携帯電話への充電もできる」商品があり防災用品も便利化しています。

2012年12月4日火曜日

地場産品直売フェアー

 師走に入り、今年最後のイベント、「地場産品直売フェアー」が開催されました。お楽しみ抽選会もあり、会場の浦河町第一中学校体育館は、町内外から、クリスマスやお歳暮、お正月目当ての買い物客で沸き返り、盛況でした。
 浦河町を含むここ日高は、水産資源に恵まれ、農産物、畜産物も豊富です。これらの素材に、地元加工品を加え、いずれも格安で提供される恒例のイベントになっていますが、おそらくは、まだまだ、地元素材を生かした<宝>が眠っていると思います。地元料理自慢が腕をふるった地元食材グルメコンテストなどが可能になれば、宝を掘り起こす機会になるかもしれませんね。

2012年11月11日日曜日

鮭の飯寿司づくり体験

 えりも町地域力協議会主催による「鮭の飯寿司づくり体験」が11月10日、11日の2日間で開催されました。今年で四回目となるこの企画、会場には、近隣の町や苫小牧、札幌方面から122名の方々が参加されました。地元の漁協女性部、漁業者、役場の関係者などが準備段階から手伝い、1日目は用意した150尾の鮭を捌き、下ごしらえ、2日目に漬けこみました。体験参加費用は5000円。一泊2日の企画に、町内の旅館やホテルは満室状況を呈しました。交流人口の増加が町を元気にします。まさに< 地域力>による食と観光の手本といえるでしょう。

2012年11月7日水曜日

表彰式

 3日文化の日、日高管内各町で功労表彰や貢献表彰式が開催されました。受賞された方々に心からお慶び申し上げると共に、ご家族の方々にもお祝いを申し上げます。表彰は、政治、経済、福祉、教育、スポーツ、文化などの各分野で、地元の発展に特に優れた功績をあげた方々を表彰するもの。
 ノーベル賞や文化勲章のニュースが大きくマスコミに 取り上げられますが、地元の暮らしが成り立ってもいるのは、今に至る先達の功労・貢献があってです。若い人たちには別の目線から、どのような方々が功労・貢献に尽くされているのか関心を持っていただきたいとも思っています。
 

2012年10月29日月曜日

ししゃも祭り

 日高町沙流川河口公園で毎年恒例のししゃも祭が開催されました。しかし、今年は海水の温度が10月に入っても下がらず不漁が続き、肝心の<ししゃも>がないのでは、と祭り開催を心配していました。確かに、すだれの数は昨年より少ない様子でしたが、会場は観光バスやマイカーが溢れ、「ししゃもの味を楽しんだり」「ししゃものつかみ取り」のイベントに参加したり、例年どおり、多くの観光客で賑わっていてほっとしました。
 ししゃもは「柳葉魚」とも書きますが、アイヌ伝説では、この辺りに住んでいた人の飢えを救うため、ふくろうの神が川に流した柳の葉に、魂を入れたものだとか。そういえば、ある森林学者が、森が完成すると「ふくろうが棲む」と言っていました。酸性雨や温暖化の影響などで山の環境が変わり、ふくろうが減ってはいないか、少し気になりました。

2012年10月22日月曜日

北海道森づくりフェスタ2012

 20日 と21日、「北海道森づくりフェスタ2012」が開催されました。20日は道庁赤レンガ前で開会式やイベントが行われ、「森づくりは海づくり」をコンセプトに、日高定着漁業者組合の特別参加で鮭のつかみ取りやマツカワカレイの展示も行われ、多くの参加市民にアピールしました。
 支笏湖周辺国有林では20日に育樹祭が、21日には当別町の道民の森で植樹祭が開催されました。両日とも雨や雪がちらつく中、多くの道民や関係者が参加して、森づくりの大切さを学び、植樹を体験し木に親しみました。
 漁業関係者と植樹の関係を不思議がる人がいますが、森からの栄養分が川に流れ、魚のえさとなる豊富なプランクトンが海に流れ込み豊かな海を育てるからです。体験的に漁民はそれを知っており、植樹にも積極的に関わってきた、ということですね。

2012年10月13日土曜日

 13日-14日、道庁・赤レンガ前て’12農業・農村フェスタ が開催されました。このフェスタは、農業や農村の素晴らしさや楽しさを実感してもらおうと、北海道土地改良事業団体やホクレ等が実行委員会を作り、企画したもの。脱穀体験や餅つき体験、おにぎり作り教室等を楽しみながら農業の魅力を学んでもらいました。
 北海道はますますその地位を高めています。特に次世代には、農地は食料生産の場としてばかりではなく、景観、小動物の生息、雨水貯水による防災機能などの多様な役割があることを、関心を持ってみてもらいたいと思っています。

体育の日に

 体育の日の前夜、新ひだか町では体育協会主催による平成24年度の表彰式があり、スポーツの振興や協会の発展と選手強化に尽力された個人や団体に功績賞が贈られました。表彰式終了後は各団体の交流会が和やかに行われ、スポーツ談義に華を咲かせました。
  翌、体育の日は秋晴れのなか各地でマラソン大会や駅伝、ウオ-キング等が開催され、私も浦河町民ウオ-キング大会に参加しました。大会には約100人の町民が体力に合わせて、3.5キロから5.7キロを歩きました。
 健康づくりは自分自身にとっても大切ですが、家族などへの介護負担を軽くする有効な方法でもあります。会話や沿道の草花、鳥の鳴き声などを楽しみながら、さわやかな風を受けて歩くだけで、福祉のまちづくりに貢献できるなんて一石二鳥。多くの町民が、まずは、ウォーキングを日常化されることを期待しています。
 

2012年10月8日月曜日

 えりも町海と山の幸フェスティバルが秋晴れのなか開催されました。会場では、鮭のつかみ取りや、もちまき、海産物や野菜の即売会、鹿鍋や短角牛のバーベキュー、また吹奏楽の演奏等々盛りだくさん。町内外から集まった多くの人びとで賑わい秋の1日を楽しんでいました。  祭りの役割も神事から住民の親睦へ、親睦から内外の交流へと広がっていますが、近年は情報発信という役割も期待されます。祭りに来ない人までを楽しませ来場を促す情報発信。そんな祭りはどんな形になるのか、会場の賑わいを感じながら近未来の祭りを空想しました。
 

2012年10月6日土曜日

びらとりトマト・和牛フェア2012

 びらとりトマト・和牛フェア2012平取まるごとプレミアムディナ-が札幌のホテル ポ-ルスタ-で開催されました。会場には札幌在住の平取出身者や平取に関わりの深い方々が集まり、熱気あふれる談笑に会場は賑わっていました。
 すっかり定着した完熟トマトのジュースですが、かつては大企業の独壇場でした。20年前にあちこちで盛んだった地場産品の開発も一定の効果をあげたといえるでしょう。当時は「よそ者、若者、馬鹿者」なる言葉が「まちおこし」のキーワードとして使われました。今後の新たな展開を期待する声が各地から聞こえています。そろそろ何か新しい地場産品が出てくる予感もします。元気のない世相がしばらく続いていますので、若者の感性にも期待したいものです。
 

2012年10月2日火曜日

様似町開基210年・町制施行60周年

 様似町開基210年・町制施行60周年の記念式典が行われました。式典には関係者約130人が出席、様似民族文化保存会によるムックリや民族舞踊、幼児センタ-の園児による「よさこいソ-ラン踊り」がオープニングを飾りました。坂下町長の式辞や来賓の祝辞があり、町の振興に貢献した12人が特別表彰されました。
  様似には、江戸時代の初めころから砂金取りの和人が移り住んだと言われますが、江戸幕府が遠国奉行の一つとして蝦夷地の行政を管掌するために、享和2年(1802)に蝦夷奉行を設置した年を開基としています。ちなみに等澍院はその頃(1806)に建立された蝦夷三官寺(厚岸の国泰寺、有珠の善光寺、様似の等澍院)の一つです。昭和30年1万163人を数えた人口も今は5千人。記念式典の最後には約20分程度にまとめた様似町を紹介したDVDが放映され、次の世代に向かう決意を新たにしました。

2012年9月26日水曜日

第66回シャクシャイン法要(祭)

 第66回シャクシャイン法要(祭)が23日新ひだか町真歌公園シャクシャイン像前で開催されました。関係者や来賓、アイヌ協会員によるカムイノミが厳かに行われ、祖先の御霊の安寧などを祈りました。
  シャクシャインの戦いは、300年以上前のことですが、松前藩の過酷な搾取に立ち上がった当時のアイヌ民族と、東日本大震災からの復興に立ち向かう被災地が重なります。現代のシャクシャインはすでに現れているのか、これから現れるのか。カムイノミに参列しながら、私は大震災復興を重ねて、故人の御霊の安からんことを祈っていました。

2012年9月17日月曜日

敬老会

 敬老の日、各地でお祝いの会が開催されました。私も新冠町節婦地区の敬老会に出席させていただきました。75才から95才までの参加者の皆さんは元気で、自治会の皆さんから心づくしのご馳走やカラオケで楽しい一時を過ごしていました。
 団塊世代と言われる昭和22年生まれも65歳に達し、高齢者人口は全国で3千万人を超えたとか。
 しかし高齢者=老人ではありません。元気な高齢者には、もう一踏ん張りも二踏ん張りもしていただき、少子化世代の負担を自ら補う努力が必要でしょう。また、苦しい時代を生き抜いた知恵が、今の若者の苦しみを救うこともあるでしょう。大いに“孫世代”に関わっていきましょう。

2012年9月7日金曜日

定置網異変

 9月に入って鮭の定置網漁が解禁になりました。豊漁の期待の中で始まった定置網ですが、中には、「ぶり」、ぶりに成る前の「フクラギ」、11キロ~12、3キロの「マグロ」が鮭より多く水揚げされているとのこと。今年は海水温度がいまだ25~27度あり、暖流に乗って餌を追って来たのでしょう。秋鮭はもう少し遅くなりそうです。
 一時的な現象なのか、地球温暖化の影響なのか分かりませんが、このような現象が続くようなら、これらの魚も地場産の魚として位置づけ、今から販路やレシピなどに生かす手立てを考えていくことも必要となるでしょう。日高昆布、まつかわ、銀聖に並ぶ、新たな食材としてプラスイメージで考えることも大切だと思います。

2012年8月26日日曜日

サマーセール

 日高軽種馬農協主催のサマーセ-ルが、新ひだか町の北海道市場で開催され、24日終了しました。5日間の日程中、上場された一歳馬は1190頭。昨年と比較すると売却率は4.56%増。売上高も平均429万円で昨年を9.84%上回り、まずまずの成果で関係者をホットさせました。最終日の24日には道立静内農業高校生産馬「華凛」が78万7000円で落札されました。不況の続く生産界だけに今回のサマーセールが復活への兆しとなればと、今後のオ-タムセ-ルに向けても期待をかけたいものです。

2012年8月23日木曜日

日高産品取引商談会

 日高産品取引商談会が、浦河ウエリントンホテルで開催されました。主催は、日高振興局や日高信用金庫。会場では、管内の農水産業産品を扱う業者と、道内外から参加したバイヤーが、一対一、50分かけてPR、商談が行われました。商談会では管内業者25社80品目と伊藤忠商事や大丸松阪屋など8社が参加、実際に取引を行いたいとの声や、商品改良のアドバイスをもらい今後の参考になります等の地元企業からの声が聞かれました。
 かつて、地元良品が売れない理由をこのような会で教えられた、と聞いたことがあります。梱包量が多すぎて消費者が敬遠したことが原因だったとか。内容量を小さくして値段を下げたら急に売れ出したそうです。外部関係者からの目で地元良品が生き返った例として記憶しています。

2012年8月20日月曜日

日高路の暑い夏

 お盆の16日、日高中央漁協浦河本所で海難慰霊の供養がとり行われました。これからは台風シーズンを迎えます。わたしも御霊への祈りを捧げ、航海の安全を祈願しました。
 お盆といえば夏祭りの時期でもあります。8月の日高路の暑い夏は、各町の特色あふれる夏祭りで盛り上がりました。新ひだか町の阿波おどり、様似町のアポイの火祭り、えりもの灯台まつり、浦河のシンザン祭りと港まつり。特に浦河の港まつりは、今年で50回目。歌謡ショーや花火大会に、お盆の帰省者や家族連れはもちろん、道内外の観光客3万5千人も加わって賑わいました。今年はどの会場も天気に恵まれたため、人出は例年を上回り一万人以上を記録しました。

2012年8月16日木曜日

マツカワの放流

14日、えりも町でマツカワの放流が行われました。今年の放流予 定は35万尾、そのうち、今回は初めて3500尾が、町内外から参加した親子や町民、関係者の手で放流されました。昨年は、3月11日の大震災で、栽培センターも大きな被害を受け放流ができませんでした。それだけに関係者の喜びも大きく、「大きく育って」と願い私も参加しました。最近ようやく札幌の料理店や寿司屋でもマツカワが食されるようになりました。努力が形になるまでには時間がかかります。関係者のご努力に敬意を表します。

2012年8月10日金曜日

戦没者追悼式

 戦後67年、今年も全国各地で終戦記念式典や、原爆追悼式典、戦没者追悼式等が、執り行われています。今日は浦河町の追悼式が行われましたが、年々関係する遺族も高齢化が進み、参列者も少なくなりました。
 私達もご遺族の方々と同じく、恒久の平和を願っておりますが、この地球上ではいつもどこかで戦争が起きています。
 原因には領土や宗教、資源争奪など様々ありますが、突き詰めると、貧困や富の偏在という経済要因が大きいのではないでしょうか。情報の閉鎖や貧困故の教育機会の喪失が戦争の危険をさらに高めます。
 私たちも過去の歴史に学び、正しい情報は何かを把握して、行動したいものです。

2012年7月30日月曜日

ラジオ体操

 夏休みに入り恒例のラジオ体操に大勢の子供達が早起きして元気な姿を見せていました。
 ラジオ体操が始まったのは昭和3年と言いますから、80年以上の歴史を持ちます。今のラジオ体操第1は昭和26年に制定されましたが、現在の「ラジオ体操の歌」は作詞・藤浦洸、作曲・藤山一郎によって昭和31年から歌われるようになりました。この歌を聴くと、元気をもらう気持ちになります。素晴らしい歌だと思います。
新しい朝が来た 希望の朝だ
喜びに胸を開け 大空あおげ
ラジオの声に 健(すこ)やかな胸を
この香る風に 開けよ
それ 一 二 三

2012年7月25日水曜日

マイカ漁はじまる

 浦河港にマイカの水揚げが始まりました。いつもの年より少し早めになりますが、長崎県や青森県道南地方など、全国から40 以上の漁船が集まって港も賑わっています。発泡スチロール箱や木箱で五千から六千箱は、まずまずの水揚げというところです。
 イカは煮ても焼いても生でも、何をしてもおいしくいただけます。少し辛めの大根おろしをたくさん入れた刺身をどんぶりで食べる人が出るのもこの時期。保冷、運搬技術の進歩で、海からは遠い地域に住む人にも、おいしいイカが口に入るようになりました。

2012年7月24日火曜日

ひだか樹魂まつり

 第41回ひだか樹魂まつりが、週末の21日、22日の二日間にわたり日高山岳ビラパ-クで開催されました。
 日高は門別町との合併で日高町日高となった山岳地域。十勝へつながる日勝峠のふもとにある、人口約二千人の地域です。年々人口が減り高齢化が進んでいますが、林業のまちとして発展させるべく、力を入れています。
 まつりでは流送レ‐スや、丸太を切る木こり競争、花火大会やパレ‐ド等、メニューは盛りだくさん。
 「元気を出して、皆で知恵を出し合い、頑張ろう」との気持ちが漂うなか、老いも若きも和気あいあいで、まつりを堪能していました。

2012年7月19日木曜日

海上自衛艦寄港

 海上自衛艦<すおう(980トン)>が18日から20日まで浦河港に寄港します。
 <すおう>は大湊基地所属の多用途支援艦で、この度は日高東部災害対策機関防災訓練参加のため入港したもの。
 日高東部は、隣接圏域や都市圏域につながる主道路が、国道一本となるため、災害時に国道が通行止めになると、「陸の孤島」化しかねず、海からの支援が必要となるだけに、今回の訓練は大変期待されます。
 大震災後の調査で、従来の予測を上回る津波が予想される地域もあることから、住民互助のネットワークも再点検しなければならない時と考えます。

セレクションセ-ル

 新ひだか町の、日本軽種馬協会北海道市場で開催された、一歳馬のサラブレッド競り市「セレクションセ-ル」。上場された211頭の売却率は昨年度より5・3ポイント増。上場数は昨年より下回ったものの、一頭の取引平均価格は1226万円。昨年より300万円アップしました。
 また今回からは、買い手がつかなかった場合にも市場の施設を利用しているのには変わりない、ということから、生産者が販売希望額の1パ‐セントを支払う<主取り手数料が導入されました。
 軽種馬業界は厳しい情勢が続いていますが、何とか乗り切って、道民に文化としての競馬が定着してほしいと思っています。

2012年7月13日金曜日

総合開発に関する提案・要望

 日高総合開発期成会による平成25年度の総合開発に関する提案・要望について、知事はじめ各部局を回り、説明し要望をしました。
 高規格道路の延伸は防災の観点からも必要ですし、補完的には町道まきば通り線の道道昇格も防災の観点から急がれるべきと認識します。安定した地域医療体制の整備(医師・看護師の確保)は切実な地域課題ですが、他圏域との競合課題でもあります。限られた予算を日高圏域に振り向けるには、説得力が必要です。住民が主体的にどう関わるのか、という視点での説明も必要とされる時代に入っているように思います。

2012年7月12日木曜日

昆布漁、始まる

 日高路の風物詩ともなっている、昆布漁が始まりました。早い地域では7月1日から解禁になった日高こんぶ漁。好天に恵まれ、この10日には全地域で解禁になり、浜は昆布の天日干で活気づいています。
 ニオイは記憶と深く結びつくといいます。山育ちには浜のニオイが苦手な人もいますが、私には、この時期の浜のニオイは一瞬で少年時代、青年時代のふるさとの記憶と結びつきます。あのころの活気を思い出します。今年の豊漁を願っています。

2012年7月2日月曜日

蓬莱山まつり

新ひだか町三石蓬莱山まつりが1日開催されました、晴天に恵まれ家族連れなど約六千人が蓬莱山に架けられた巨大しめ縄(長さ130メートル 重さ3.5トン)を背中にステージショ-や縁日等を楽しんでいました。
 川に阻まれて結ばれずに岩になったというアイヌの若者の悲恋伝説にあやかり、年に一度、雌雄の岩山を結んであげようというお祭りですが、太いしめ縄を見ていると何かしら、「強い絆」を連想します。
 若者と老人の絆、健常者と弱者の絆、被災者と支援者の絆。日本には何かと何かを結びつけ、新たなものを生み出す能力に優れていると思います。巨大なしめ縄のように、あちこちで、新しいふるさとづくりにつながる絆の生まれることを祈念しました。

2012年6月25日月曜日

第43回 日高管内身体障害者スポーツ大会

 第43回日高管内身体障害者スポーツ大会が日高町門別総合町民スポーツセンターで開催されました。この大会は障害者のスポーツに関する理解を深め、スポーツを通じて社会参加をし、健康維持や体力増進、会員の親睦を目的とするものです。さらにリハビリテ-シヨンの一翼を担っているものですが、みなさんは自らのハンディを意識することなく、楽しく取り組んでおられるように感じました。
 国籍や老若男女の差、障害・能力の如何を問わずに利用できる施設・製品・情報の設計をユニバーサルデザインといいますが、ハード、ソフトともユニバーサルデザインに溢れたまちづくりを標榜できる、我がふるさとに育ってほしいと思っています。

2012年6月16日土曜日

日高地区漁協女性部大会

 6月13日、日高地区漁協女性部大会が様似町中央公民館で開催され、管内から約270人の浜の女性が参加して講演や芸能祭で研さんや交流を深めました。
 女性部長の住岡さんは挨拶で、昨年の東日本大震災に触れ、「浜に生きる人達の力強さを感じながら、どんなつらいことも、前向きに努力する大切さを知った。われわれも漁協の協力組織として地位向上に心掛けたい」と挨拶されました。芸能発表では、浜に働く女性らしく、歌や踊り、楽しい元気いっぱいの舞台となり、大いに盛り上がっていました。

知事視察

 高橋知事が平取町のスズラン群生地と門別競馬場を視察されました。スズランの群生地はすでに花の時期が終わり、雑草が生い茂り、咲き残ったスズランを見つけるのがやっと。それでも、群生地の一角にひとかたまりのスズランを見つけると群生地の様子が想像できたと、つかの間、楽しんでいました。
 また、門別競馬場では、3月に完成した屋内調教用坂路を初めて視察。坂路は全長900メ‐トル、高低差21メ‐トルの斜面を見学され、ここで調教された馬が活躍してホッカイド競馬がさらに盛り上がることを期待していると話されました。関係者の熱意は十分伝わっていると感じました。

2012年6月15日金曜日

日高中部消防技能訓練大会

  日高中部消防技能訓練大会が六月十日、雨の中で開催されました。参加団員は静内、新冠、三石から約140名の精鋭。消防活動の基本となる小隊訓練やポンプ操法等の技術を競い合いました。
 東日本大震災という未曾有の体験もあって、団員たちの緊張には並々ならないものを感じました。
 大震災では、救う側の命もまた多く失われています。中には、救われる側の勝手な行動から無駄な時間を費やし、救う側がその犠牲になってしまった事例もありました。
 町内会単位での防災訓練はもちろん、避難場所や災害弱者の誘導分担、悲劇事例なども住民に伝える必要があります。救う側の訓練を無駄にしない、救われる側の防災意識の風化を防ぐ、様々な工夫が、また求められていると思います。

2012年6月3日日曜日

天然記念物北海道犬

 天然記念物北海道犬保存会日高支部の展覧会と獣猟競技会が開催され、新冠家畜共進会場には、全道各地から104頭が参加しました。
 展覧の部、獣猟競技の部にそれぞれ分かれ、愛犬の良さを競い合いました。北海道犬というとテレビのコマーシャルで活躍中のお父さん犬がすっかり有名になりました。
 南極物語で活躍したタロ-ジロ-等はカラフト犬。今も、わずかながら北海道に生息しています。
 さすがに出場している北海道犬は熊に吠えかかるたくましい犬でしたが、最近はしっぽを巻いて尻込みするものも多いとか。育てられる環境で性質が変わるのは、人間ばかりではなさそうです。

2012年5月19日土曜日

堆積土砂と被害対策

 河川底に堆積した土砂が農業用頭首工の取水用のポンプ施設等を破損し、大きな悩みになっています。特に5、6、7月は水田にとって大切な水を取り込む施設だけに対策が強く望まれています。
 この冬は雪が多く、各地で雪解けによる土砂崩れなどの災害をもたらしています。頭首工への影響もその一環かもしれません。施設の維持管理費確保には、どの自治体も大変な時代です。責任者の特定できないこの種の問題は、被害が出ると必ず起こるのですから、河川管理者や基礎自治体が窓口になるなどして、関係者が集まれる会議をつくり、どのように役割分担できるか情報交換する場も必要なのではないかと思います。

2012年5月14日月曜日

松浦武四郎の記念碑

 松浦武四郎の記念碑が新ひだか町の真歌公園シャクシャイン記念館前に建立され、関係者で除幕式が行われました。幕末から明治にかけて活躍した、蝦夷地探検家松浦武四郎とアイヌ民族が築いた歴史と絆を、後世まで知ってもらおうと、北海道アイヌ協会新ひだか支部の呼び掛けで、アイヌの聖地である当公園に建立されたものです。武四郎は探検の際、静内地方にも三度訪れています。武四郎の碑は道内に50箇所以上ありますが、アイヌ民族によって建てられたのは弟子屈町に次いで二ヶ所目とのこと。150年前からの地域発展を振り返りつつ先人に感謝するひとときになりました。

2012年5月1日火曜日

北洋 サケ、マス流し網漁

 北洋 サケ、マス流し網漁が始まります。岸壁には安全操業と大漁を願い、そして何よりも無事に帰港することを願い、家族や関係者が見送りました。
 今年は日露漁業交渉が早くに締結されたこともあり、いつもより早い出発になったようです。2、30年前までは、出航する船も今より多く、浦河港だけでも大変な賑わいでした。懐かしい春の浜の風景がまぶたに焼き付いています。
 明日は根室に集結し、そこで検査を受け、各地から集まった漁船とともに、大漁を目指していっせいに出漁となります。頑張って下さい。大漁を祈念しています。


2012年4月30日月曜日

えりも うに祭り

 28日 第2回 えりもうに祭りが開催されました。日高管内はもとより、札幌、帯広等々から約3000人、えりも産の殼付きバフンウニ(10個入一袋千円)を堪能しました。また会場では、紅ズワイカニの釜ゆでや地元の水産加工品等を求めて行列をつくりました。
 利尻島では観光客の「うにむき体験」が1個500円でも好評だと聞いたことがあります。格安の春ウニに人の集まるのも無理はありません。
 冬開けの海を伝えるように、えりもから一気に春が北海道に上陸したように感じます。


2012年4月28日土曜日

TPP参加は北海道をだめにする

 拙速なTPP参加表明に反対する道民集会とTPP交渉参加断固阻止北海道総決起大会が、27日の午前と午後に相次いで開催されました。1500人規模の大集会となり、各業界の代表者から反対の意見があがりました。外交機密を理由に、交渉参加に有利な情報しか開示せず極めて不適切な政府対応への批判や、賃金水準が低下し非正規化が進む等の声に、会場は聞き入っていました。
 農業ばかりか、医療や労働、保険など、幅広い分野へルール統一をめざすTPP。公平、公正な国民的議論の場がないまま、さらなる市場原理主義を推し進めることは許されません。未来の北海道にスローライフという価値観は貴重です。北海道を支える一次産業は先端技術のようには競争できないのです。

2012年4月27日金曜日

ホッカイドウ競馬開催

 25日、 門別競馬場でホッカイドウ競馬が開幕しました。今年は11月15日迄の80日間開催されます。初日は待ち望んだファン約1100人が来場。売上額約1億五千万円は、まずまずの滑り出しといえるでしょう。
 昨年は道外競馬の手数料収入が計画を下回り、約二億円の赤字となってしまいましたが、今年は屋内坂路も整備され、強い馬づくりの環境も整いました。さらに、おもしろい、よりファンの楽しめる競馬づくりに向けて、みなで一緒に頑張っていきましょう。


2012年4月11日水曜日

春の交通安全運動

 春の日差しの下、交通事故の根絶を願い日高管内各町の沿道に人の波ができました。春の全国交通安全運動期間町民交通安全の日の街頭啓発で、道行くドライバーに安全運転を呼びかけていました。
 春の交通安全運動は、新入学児童に交通ルールやマナーを習得させたり、交通事故死の約半数を占める高齢者に対処するため、「子どもと高齢者の交通事故防止」を運動の基本として、かけがえのない命を社会全体で守ろうとするものです。
 交通事故の死傷者は全国で年間85万人を超えており、国民約150人に一人が何らかの交通事故に巻き込まれている計算です。私も仕事柄車をよく使いますので、みなさんとともに、交通安全の誓いを新たに心に刻みました。

2012年4月10日火曜日

アイヌ協会新冠支部総会開催

 アイヌ協会新冠支部の総会が開催されました。総会では23年の事業報告や決算報告、24年計画 や予算案等の審議が行われ、また25年から公益法人に移行することから、これに伴う組織や運営などの説明会の開催等について話されました。
 日高地区は北海道でもアイヌ民族の人口が多く、胆振地区と合わせると全道の半分以上を占めるといわれます。地域振興の視点にアイヌ文化を入れることがアイヌ文化への理解、伝承・伝統の保存と継承などにつながります。日高はそのリードオフマンとしての役割を担うのだと、各種施策立案に際しては、行政もアイヌ文化振興の視点を忘れないでほしいと思います。

2012年4月9日月曜日

ピカピカの一年生に思う

 4月に入り、各地で入学式が行われています。可愛いピカピカの一年生を見ると顔も自然にほころぶのをおぼえますが、進行する少子高齢化は深刻な問題です。
 第一次団塊世代は60歳を超え、女性団塊ジュニアも出産適齢年齢を超えようとしています。一人の女性が生涯に産む子どもの数が1.3人を切っている今日、子どもはまさに国の宝です。子どもを産みやすい環境をどう作るか、国の行く末にとっても待ったなしとなっています。 出産適齢期の若い人たちの声を聞く機会を増やし、地域みなで手助けする時代ともいえるでしょう。今後は元気な団塊世代にも大いに関わってもらいたい部門ですね。

2012年3月31日土曜日

ガソリンスタンドで

 ガソリン価格が上がり、161円で販売されるところも現れ、スタンドも消費者も悲鳴を上げています。背景にはウラン濃縮を巡るイラン情勢の緊迫化があり、世界中で、今後更に値上がりの傾向が続くと見られています。原油価格の不安が経済に与える影響は、単に燃料にとどまらず、製造原価に跳ね返ることを考えると、尋常なことではないでしょう。原発を含めたエネルギーの問題をどうするか、景気の落ち込みの中、消費税増税がさらなる景気落ち込みの誘因とならないか、全て我々国民生活に返ってくる問題です。政治の判断を間違えると大変なこととなります。主権在民、今ほど、国民一人一人に我がこととして判断を問われている時代はない、といえるでしょう。

2012年3月28日水曜日

屋内調教坂路

 門別競馬場の屋内調教坂路建設工事が急ピッチで進んでいます。屋内調教坂路は道営競馬としては初めてのもので、道営競馬存続にかける軽種馬関係者の意気込みが伝わってくる思いがします。
 坂路調教により、心肺機能に優れた強い馬づくりがすすみ、より質の高いレース展開の醍醐味がファンのみなさんにも伝わることでしょう。
 4月中頃に運用を開始する予定で、完成後は外部からの利用も可能とのことです。ちなみに 使用料は1日一頭1680円だそうです。
 この施設は、イベントで観光活用も計画されており、不況に喘ぐ軽種馬産業の振興につながります様に、わたしも祈っております。

2012年3月19日月曜日

日高自動車道延伸

 日高自動車道の日高富川IC~日高門別IC間5.8 キロが開通し、日高自動車道早期建設促進期成会と日高町の主催で記念式が開催されました。一般開通に先だって、一足早くテープカットが行われ、バスや乗用車に分乗して渡り初めが行われ、多くの関係者や来賓が出席して地域の発展に期待と喜びの声があがりました。
 日高自動車道は道央圏と日高圏を結ぶ自動車専用道路で、苫小牧東ICから浦河に至る約120Kmのうち、これで45.7Kmが開通することになります。時間距離の短縮は、広く目を転じれば、苫小牧港、新千歳空港への物流を通じて、日高圏内の自治体が首都圏や世界各地と、より近く結ばれることを意味します。日高圏域の未来が夢あふれるふるさととなるよう私も大いに期待しています。

2012年3月1日木曜日

日高春ウニフォーラム

 札幌のホテル ガ-デンパレスで、えりも町 様似町 浦河町 の三町が主催の、日高 春ウニフォーラムが開催されました。これは、地域の特産品の利活用を考える勉強会として計画されたもの。日高のウニが、北海道で一番早い春に旬が訪れることは、実は、あまり知られていません。つまり、「春が旬」という「付加価値」を持つ隠れた特産品といえます。
 三町では、ここ数年、日高の春ウニをPRするお祭りを開催しています。室蘭開発建設部では、従来から、地域が抱える課題の解決策の一環として、農水産業の活性化に資する調査を実施していますが、地域一丸になって、地域振興に取り組むことができないか、との意見があり、今回は三町一緒になって主催しています。
 隣り合う地域間の自然条件に差がない場合、同じような産品が競合します。しかし「競争と協力」の視点からみると産品価値を上げることもできます。今回のこうした取組は新しい可能性への視点を拡げる機会として、私も大いに期待しています。

2012年2月21日火曜日

シシリムカアイヌ文化祭

 第23回アイヌ文化伝承活動の発表会シシリムカアイヌ文化祭がアイヌ協会平取支部・文化保存会・二風谷アイヌ語教室 の主催で開催されました。会場には地元はもちろん、日高管内の関係者や会員が大勢参加して、アイヌ語による口承文芸や古式舞踊、またイオル事業等が披露・紹介され、最後には見学者と出演者による交流会が開催されました。
 中国とインドに挟まれる小国ブータンでは国民の97%が「幸せ」と感じているとか。昨年、ワンチュク国王ご夫妻が大震災被災者をお見舞いくださった際の、テレビ放映を思い出しながらアイヌ民族の伝承文化が、自然の恵みに感謝し、仲間と分け合い、互いの幸せを祈るブータン人の国民性と重なるのを感じています。

2012年2月18日土曜日

静内軽種馬生産振興会通常総会

 新ひだか町静内軽種馬生産振興会の第65回通常総会と、平成23年重賞レース優勝の牧場を祝う会(写真下)が開催されました。総会では、厳しい生産農家の現状について、今年7月のセレクションセ-ルでの手数料等も含め熱の入った議論が交わされていました。
 所得の減少を避けるには売れる馬の生産を、と言われますが、道営競馬のファンを増やすことが結局は安定的な収入増につながります。競馬ファンを増やすには、道民のいっそうの支持を受けねばなりませんが、地元のホテルやペンションなどの宿泊施設やお土産屋さんなどに届く観光客の声を集めたり、商工関係者の意見を広く聞き、競馬グッズや馬関連周遊コース開発につながる提案をいただく必要もあるでしょう。その、横断的、多面的なつなぎ役、調整の場づくりに、振興局を含めた行政の役割が期待される、と感じています。

2012年2月10日金曜日

浦河高校にエレベーターを

 「浦河高校にエレベーターを設置して下さい」と、北海道教育局に要望活動をしています。浦河青年会議所のメンバーを先頭に地域を巻き込み、約5840名の署名を付して要望書を届けました。
 浦河高校は平成24年から様似高校と統合し総合学科として校区が廃止されることから、今後、障害を持つ生徒の入学も予想されます。実際に 、新年度には車椅子の生徒が入学を希望しています。
 この日は浦河町長さん、生徒のご父兄も参加しての要望になりました。
北海道教育局はこれまで、「昇降機での対応」と考えていただけに、この度の地域の声にどのように応えるだろうかを、注視していきたいと思っています。

2012年1月27日金曜日

オンワード牧場

 有名牧場が姿を消す。浦河町の上野深にあったオンワード牧場が、今月で、牧場経営を止めることになった。浦河町はもちろんのこと、日高管内でも優良な牧場であり、数多くの有名馬や優勝馬を生産してきた。地域にとってはなくてならない牧場でもあったため残念でならない。 
 今回の経営中止は、後継者が居ないからと聞いているが、なんだか今後の日高管内の行く末を見る様な気がする。管内農業総生産の六割を占める軽種馬産業だけに、「困った、残念だ」だけでは済まされない地域課題でもある。
 みなの知恵を集める場のあることが地域を元気にする。後継者にとって魅力ある牧場経営とするために、地域社会がどう関われるのか。牧場経営者だけの個別問題に限定しないで、ざっくばらんな懇談の場を設けるには、行政の役割が期待できる面もありそうな気がしている。