2013年8月21日水曜日

浦河赤十字病院精神神経科の廃止

  日高管内の地域センター病院、浦河赤十字病院から、「平成26年3月末で精神神経科の外来診療と病棟を廃止する」と、振興局と浦河町に伝えられました。同病院の精神神経科は現在50床、内入院35床、外来602人、精神科医師は2人います。
 閉鎖の理由として、医師の1人が定年退職となり、もう1人も退職すること。入院患者の減少していること。退職する医師が町内で診療所を開設することなどを上げています。
 精神障がい者を地域で生活させる「ベテル」の活動は全国的にも注目されて、高い評価を受け、日本統合失調症学会も当地で開催されています。浦河町はこの種の取組の先進地として住民の誇りでもあったことから、廃止を伝えられた町や町民は、ショックを隠せず、今後の医療提供体制についても不安を募らせています。同病院は現在、増改築工事中で、地域の期待も大きかっただけに、地域センター病院として今後の診療計画を早急に示してもらいものです。