2015年9月30日水曜日

敬老会に思う

 浦河町堺町地区の敬老会に出席しました。年々増える参加者を実感しながら、自治会の方々の手作りの蕎麦や弁当に舌鼓を打ち、久々に再会する顔もあり、楽しい時間を過ごしました。
 文部科学省が毎年実施している「体力・運動能力調査」によると、2013年度の70~74歳の握力等体力試験の成績は15年前の65~69歳の水準を上回るそうで、この15年間で男女とも5歳程、若返ったとのことです。
 改正高年齢者雇用安定法では、企業は原則、雇用の継続を希望する人を65歳まで雇わなければならないことになっています。働く意欲があり頭もしっかりした元気なシニア世代をそのままに遊ばせておくのは、国ばかりか地元の損失にもなります。企業以外に活躍の場はないのか、経験を地域に生かす場づくりを考えていく時代になっています。

沙流川まつり

 地元民が楽しみにしている、平取町の最大のお祭り、沙流川まつりが開催され、名物のびらとり和牛の焼肉会場には町内外から大勢の人が訪れ堪能していました。びらとり和牛とびらとりトマトをつかった、ハンバーガーも人気、「平岸天神」による「よさこいソーラン」、歌謡ショーやアイヌ古式舞踊など盛りだくさんの祭りでした。
 あるまちでは、地元以外の来客が特産品を狙って大勢訪れ、買い占めるようになりました。主催者側は地元だけでは足りず、特産品をあちこちから寄せ集めて取り寄せ、地元民は別日に特産品を買うようになりました。祭りはまずは地元の人たちのもの。今後ともまちの熱気が続くように願っています。

収穫の季節

 収穫の季節。今年は、これまで聞き慣れない<線状降水帯>というのが、長時間にわたり同じ箇所に何度も現れ、信じられないような雨を降らせ大河川の氾濫をひき起こしました。台風や大雨の被害のほか、今や、巨大竜巻も、他人事ではなく、日本各地で発生するようになっています。
 幸い、北海道は今年も大きな被害もなく、昨年並みの収穫に恵まれました。今では珍しくなったハザカケの風景に心癒され、収穫祭に安堵しながらも、近未来の環境変化や、TPPの成り行きなどには一抹の不安を禁じ得ません。
 自然の脅威に対抗する手段は限られ、自給食材にまで押し寄せるグローバル化の波が止めようがないなら、生産者の暮らしの質を上げるしかありません。
 農業体験希望学生の労働対価を地元自動車学校での免許取得費に充てる、厚沢部町農家グループが提案した「0円免許合宿」のような相乗効果をもたらす施策、アイデアが今後求められていくでしょう。一次生産者だけでは荷の重い課題を施策化する「行政の底力」が試されていくのでしょう。

2015年9月25日金曜日

第69回のシャクシャインの法要祭

 新ひだか町静内真歌公園で第69回のシャクシャインの法要祭が開催され、全道各地から集まった約千人の関係者が、民族のために松前藩と戦った英傑の霊を慰めました。
 実行委員長の大川勝・新ひだかアイヌ協会会長は、「アイヌ民族はシャクシャインの偉大な力を借りて結束してきた」と述べられました。加藤忠・道アイヌ協会理事長は、「アイヌ文化があって、沖縄文化があって、日本文化がある。アイヌ民族も心一つにして道民、国民手を携えて未来を切り開こう」と訴えました。法要祭終了後は、全道各地から集まった保存会の方々が、古式舞踊を披露し合いました。シャクシャイン像は青空の下、末裔を見守るように一際スックと立っているように見えました。
 

2015年9月23日水曜日

豊似湖はハートの形

 日高山脈の山中、えりも町目黒の道有林の中に、周囲約1キロの自然湖でハートの形をした豊似湖があります。近年、石屋製菓の広告で広く知られる様になり、地元えりも町でも何とか観光客の誘致に繋がればと、力を入れていました。
 この度、豊似湖を空から見ようとの、JTB北海道が主催のヘリコプター遊覧が決まり、9月19日から10月5日まで実現することになりました。
 旧目黒小中学校のグランドを基地として、エメラルドグリーンに輝くハートの湖面や眼下に広がる太平洋の絶景は圧巻です。これから本番の紅葉も魅力に花を添えるでしょう。この遊覧飛行が定着し、えりもの魅力アップにつながるよう祈っています。みなさんも是非一度試乗体験ください。

おめでとう世界ジオパ-ク

 おめでとう世界ジオパーク。
 アポイ岳が日本ジオパークから世界のジオパークへと昇格し、私たちの9年越しの思いが実りました。人口4600人の行政区域、約364km²の全域が認定を受け、町民の喜びには特別なものがあります。国内での認定は8例目、道内では洞爺湖有珠山に次いで2地域目となります。
 アポイ岳では、特有の高山植物や、地下深くにあるマントルが変質しないまま地表で冷えて固まった「かんらん岩」を見ることができます。その特性が「世界的に貴重な自然公園」として位置づけられたのですから、この宝を天の恵みとして、どう守り、育て上げるか、町民皆で考え、息長く育てていきましょう。

2015年9月6日日曜日

JR留萌線廃止

 JR留萌線廃止の協議が行われていますが、他人ごとには思われず、視察に行って来ました。増毛町から留萌間を列車にゆられながら車窓からの風景をながめ、賑やかだった時代・歴史を思い日高線を重ねました。増毛町では町の人からお話しをうかがいました。「JRとして利用者を増やす努力より利用率が低いところは切り捨ててゆくのですね」、「来年3月の新幹線開通は私達には関係はないね」
 バス路線さえ撤退の話を聞く現在、JR廃止後の交通機関はどうなるのか。確かに、観光スポットに生活路線を組み込んだ十勝バス、マイクロバスを使い乗り合いタクシーとしてバス撤退を乗り越えた旭川中央ハイヤー等の成功事例も散見されるようになっていますが、過疎自治体には重い課題です。
 JR存続は地元の悲願ですが、人口減が続くなか、道路、鉄道、空港の交通インフラをどうつないで利便性を確保するのか。広域自治体としての道庁と地元自治体、交通機関が公共交通の分担と連携、補完について、知恵を出さねばならない現実が待ち受けています。
 「地方創生って何ですか、弱い者は負ける世の中って嫌ですね」 と言っていた増毛の初老の方の言葉が耳に痛く残っています。

2015年9月1日火曜日

第67回北海道消防大会

 第67回北海道消防大会が日高町門別で開催されました。全道から約二千人が参加し、防災への思いを新たに、各地の取り組み実例の紹介があり、長年消防団の活動に尽力した元団員の方々や家族が表彰されました。
 東日本大震災では多くの行政機能が麻痺しました。高齢化は被災対象者の増加する危険性があることを意味します。人口の減少は消防団員の確保も難しくします。臨機応変に活動できるよう、消防、病院、介護施設、警察などとの連携について、地元自治体の調整役割も重要になってきます。今回の大会を機に、関係者一同、気を引き締め、更なる防災体制の充実に取り組んでいきましょう。

製氷貯氷施設完成

 ひだか漁協の製氷貯氷施設完成竣工式が三石漁港で行われました。製氷能力は日産15トン、貯氷能力は300トンあり、 これから最盛期を迎えるイカやさけ、外来船への対応施設としても期待されるところです。
 鮮魚用氷の安定供給は、鮮度の維持、魚価の安定、水揚げ量の安定にもにつながります。平成14年には1,856人いた三石漁港地区の人口は、7年後の平成21年には1,664人までに減っています。この施設が大いに活用され、漁家所得が向上し、漁家経済の安定はもちろん、地域の活力を高めていくことにも大いに期待をしています。