2017年9月27日水曜日

秋祭りに思う

 9月の日高路は秋祭りが各地、各町々でおこなわれます。五穀豊穣を願い、地域の安全安心を願う気持ちに変わりはありませんが、人口減少と少子化が地域の元気を薄めるように、祭りの様子を少しずつ変えて来ている気がします。
 それでも、御輿や境内で出店を出して、演芸会や剣道や相撲で子供たちに「ふる里の思い出づくり」の協力をしたいと頑張ってくれている人々、ボランティアのみなさんたちのおかげで何とかお祭りが継続しています。地域の思いが道政や国政に反映されて交流人口が増え、賑わいが続くことを願ってやみません。

シャクシャイン法要祭

 9月23日 新ひだか町の真歌公園内にあるシヤクシヤイン像前で71回目の法要祭が開催されました。
 シャクシャインは今から350年も前の人。当時争った松前藩との和睦交渉の酒宴の席で、和人に謀殺されたのですから、今の我々からすれば「何とむごい!」の一言に尽きるでしょう。
 いったい和人で350年経ってもこのように祀られている人はどれほどいるでしょうか。
 赤ん坊はあの世の祖先の霊が帰ってきたものと考えるというアイヌ民族の死生観があってこそ、人間味あふれる法要が続いているのではないのか、ふと、そんな気がしました。