2013年6月16日日曜日

北海道犬

 天然記念物北海道犬保存会日高支部主催による第43回展覧会・第44回獣猟競技会が新冠町で開催されました。会場には、全道各地から約95頭の、幼犬から成犬までが参加して姿の美しさや獣猟犬としての能力を競いました。
最近は携帯電話の宣伝で、お父さん役のカイ君がすっかり有名になりましたが、北海道犬は、色は白に限らず、主人にも従順です。
 可愛い顔で小さいながらも、勇猛果敢で、熊に出会うと豹変するのは、その血に流れる熊狩り犬のDNAのせい。最近は尻尾を巻いて逃げ出す北海道犬もいるとか。ぬるま湯につかっていると、たくましさを失うのは人間だけではないようです。

2013年6月13日木曜日

2013年森と海のフェスティバル

 9日、えりも岬緑化事業60周年記念として、「2013年森と海のフェスティバル」が執り行われました。えりも町百人浜には地元住民や関係者が集まって植樹やマツカワの稚魚放流が行われました。又8日には「えりも岬の緑を守る会」とセブン-イレブン記念財団との間で、三ヶ年で計一千万円にのぼる活動支援を受ける協定が締結されました。
 木材は炭素(C)を固定し、二酸化炭素(CO2)の削減効果をもたらします。また、森林は湛水機能のほか、生物の多様性を保存する上からも重要な環境資源といえます。植樹と魚を結びつけるこのイベントは教育効果も高く、参加者、特に未来を担う子どもたちには、楽しみながらも、その辺を十分伝えたいものです。
 
 

2013年6月3日月曜日

イチャルパ

 新ひだか町真歌にある「チセ」で アイヌ協会新ひだか支部のイチャルパ(先祖供養)が行われました。写真はヌサオンカミ(ヌサの前での礼拝)です。
 アイヌは、国家を持たなかったので、標準語というものはありません。大きくは、北海道、千島、樺太の3つの方言に分かれるようですが、川筋のコタンごとにも少しずつ違いがあったと言われ、消えていった方言もあるようです。言葉は、その土地の風土に根ざしたもので、生活文化への理解を一層深めます。文化芸能、伝統行事などと共に、民族の言葉もいつまでも残していってほしいと願います。