2010年8月31日火曜日

被害拡大の防止のために

 浦河町白泉にある、舟揚げ斜路のコンクリートが一部壊れ、コンクリートつなぎ目のゴム状の止水板がむき出しになっています。昆布の陸揚げや舟揚げに利用されている漁師の皆さんからは、修理を望む声が上がっています。
 役所は事態が起きてからの予算要求となりますから、正規の補修には時間が掛かりますが、今のうちの応急手当であれば補修総額は少なく済むのではないかと、素人目には映ります。維持修繕に使える費用は、道財政を反映して微々たるものとも聞いていますが、だからこそ現地のパトロールを密にし、利用者の声を聞いて、現状把握に努め、結果、早めの対応となることを期待しています。

2010年8月29日日曜日

競走馬のサマーセールに思う

 日高軽種馬農協主催による一歳競争馬のサマーセ-ルが、23日から27日の5日間、新ひだか町の北海道市場で開催されました。売却率や売却総額は前年を上回りましたが、一頭あたりの価格が低く、中には、種付け料だけ、とか、それすら出ない、と言った嘆きも聞こえてきます。
 2008年3月に策定した「北海道競馬改革ビジョン」では、今年度は赤字を解消し収支を均衡させなければ、競馬事業を廃止するとしています。馬券売り上げの60%は道外で、場外馬券場が整備されている道内より売り上げ増が望める、インターネット販売にも期待が寄せられています。まだまだ、生産農家には厳しい経済情勢ですが、関係者のご努力により、この不況を乗り切れば新たな展望が期待できるところまできています。競馬廃止は軽種馬生産農家に大打撃を与えます。競馬存続を含め軽種馬生産農業に対する対策の必要性を痛感しながら、シーズン後半の売り上げ増を祈念しています。

2010年8月25日水曜日

食と観光対策特別委員会

 23、24日の二日間、食と観光対策特別委員会の道内調査で、渡島総合振興局を訪問しました。 縄文遺跡の里やキノコの安全・安心な生産供給の取り組み、函館ワインの施設視察のほか、七飯町の野菜生産出荷組合、函館市漁業協同組合入舟支所では、漁協女性部が中心に取り組んでいる、漁船クル-ズと地元食材を活用して食事の提供など、新たな函館観光を目指した取り組み等の視察です。

 北海道大沼国際セミナーハウスでは函館観光整備推進協会、環駒ヶ岳広域観光協会、みなみ北海道観光推進協議会の代表の方々と意見交換会を開催し、地域の頑張りを実感させていただきました。
 日中韓観光担当相会合では、2015年に3カ国を相互に訪問する旅行者数(交流人口)を2009年実績の2倍、2600万人にする目標を共同声明に盛り込みました。北海道は人気も高いので、それを追い風にしたいもの。しっかりしたサポ-トの必要性を感じさせられました。

2010年8月20日金曜日

戦没者追悼式

 戦後65年となる今年、戦没者追悼式が19、20日と浦河町、新冠町で執り行われ、遺族や来賓、関係者が出席して冥福を祈り平和を誓いました。遺族や戦争体験者の高齢化により戦争の記憶がどんどん薄れていくことを恐れる戦後世代も動き出しています。昭和26年生まれの小説家浅田次郎氏はカムチャッカ半島直近の占守島を舞台に戦争の本質をあぶり出す「終わらざる夏」を書いて話題になっています。経済交流が盛んになるに従い、かつての仮想敵国も、互いを必要としあうグローバル社会に組み込まれてきました。アジア諸国の隆盛は我が国の在り方を再考させています。色々な考えがあるのは当然ですが、まずは、「戦争は決して起こさない」を共通項として、特に若い世代には、正しい国際理解と、戦中・戦後の苦難を乗り越えてきた、先輩世代の思いを共有する機会を持ちたいものです。

イカ漁と異常気象

 待ちに待ったイカが、ようやく本格化の兆しで、港は一気に活気が出て来ました。浦河沖でのイカ漁は例年なら1ヶ月程前から賑わうところ。最近は、海の様子が少し変です。昨年まであれほど騒いでいたエチゼンクラゲがなりを潜めたと思っていたら、道東の秋刀魚は不漁で、関係者を心配させています。
 気温35度以上の猛暑日が日本各地で観測され、熱中症による死亡記事も連日のように報道されています。
 干ばつによる穀物被害で小麦の禁輸措置をとったロシア。小麦価格の高騰が様々な悪影響を及ぼすのではないか心配です。
 このような異常気象が続き、近いうち異常気象とは言わなくなる日も来ると思えば、ゾッとします。食糧の自給率を上げることは日本にとって喫緊の課題と言えるでしょう。

2010年8月19日木曜日

コンブに異変?

 今、日高管内の海岸は昆布漁の真っ盛りです。7月は天気に恵まれず、関係者をヤキモキさせていましたが、8月に入ってからは浜にも活気が出てきました。
 ところで最近、襟裳岬、庄野、目黒方面の昆布には、通称『ミズアカ』と言われるものが付着し、「製品にならない」と、関係者を悩ませています。このミズアカがどうして付着するのか、その原因はまだ究明できていません。一等、二等の上質コンブにはわずかなミズアカの存在も認められませんので、関係機関の本格的な調査・研究、そして解明に期待を掛けています。

2010年8月12日木曜日

高速道路無料化の影響

 高速道路無料化の社会実験が開始され1ヶ月がたちました。国土交通省は交通状況をまとめましたが、路線、区間によっては地域経済に深刻な影響が懸念されています。
 全国、37路線50区間の1日の平均交通量は、実験前に比べ平日、休日ともほぼ倍増。並行する主要一般道路は、交通量が平均約2割減少したとのことですが、交通量減少の影響をもろに受けた一つが日高町日高地域を通る国道274号線沿線の商業施設や道の駅です。
 この地域の商業を中心とする経済的な落ち込みは地域そのものの存続を揺るがしかねないほど深刻な状況となっています。
 交通量の変化の把握はもちろんのこと、間接的な地域への影響についても、十分な調査をお願いしたいものです。
 このような負の影響については、特に、単なる数字だけの把握に終えることなく、現地に実際出向き、住民の声も聞いて欲しいものです。
 写真は、お盆の帰省時期の12日の道の駅と日勝峠ふもとのドライブイン。昨年までの面影はどこへやら、経営者の悲鳴が聞こえています。

2010年8月9日月曜日

北海道局の整理統合に反対する緊急総決起大会

 北海道局の整理統合に反対する緊急総決起大会が、日高、胆振管内の商工会連合会や商工会議所連合会の主催で開催されました。苫小牧市民会館小ホ-ルには管内の市長、町長、市民や町民また道議会議員が集結し、決議書は来賓で出席していた前総理大臣鳩山さんの秘書に手渡されました。
 北海道局の前身は北海道開発庁。広大な北海道の開発を進めるため、予算一括計上権や、国の負担率をかさ上げする「北海道特例」などを駆使して北海道の骨格を効率的につくってきました。
 社会の成熟化に伴い「開発」の意味は変わっていますが、エネルギー基地、農業基地など先駆的なモデルとしての北海道の意義、地球規模での北海道の役割は強まっているはず。道内経済への悪影響ばかりが北海道局整理統合反対の理由ではないのです。

アポイの火まつり

 第40回様似町アポイの火まつりが7、8日開催されました。この夏は毎日猛暑日が続いています。涼を求めて、会場には約5000人の町民が集まりビールをのみ、イベントを楽しんでいました。特に今回は第40回記念とあって、堀内孝雄さんのステージもあり一層盛り上がりました。また、今年は春から口蹄疫拡大への警戒のため、日高管内各町では、多くのイベントが中止に追い込まれましたから、花火大会での歓声もいつになく大きく聞こえました。
 この火祭りは昔アイヌの人たちが、シカが獲れるよう神に祈って火を焚いたことが起源といいます。豊作、豊漁はいつの時代も人々の願い。祭りのエネルギーが天に届くことを願っています。

2010年8月8日日曜日

道議会水産林務委員会

 8月4,5,6 日と道議会水産林務委員会の道内調査で室蘭、苫小牧、稚内、猿払、などを訪ね、漁業協同組合、森林組合などの組合長さんや関係者の皆さんと意見交換を行い、施設の視察をさせて頂きました。
 やはり、こうやって現場に出向き、要望などを直接、お聞きするのと、札幌にいたまま行政などを通じて業界の課題を聞くのとでは大違いです。人に触れ、においに触れて、より課題も明確になってきます。議員にとっても行政課題把握のための、現地調査はとても大切です。 異常気象、気候変動による漁業、林業の基礎的条件の変動は、関係者の努力のみで対応しきれない現象を引き起こす可能性があり、私たちも注意深く関心を払っていきたいと思っています。