2010年2月21日日曜日

第21回アイヌ文化伝承活動発表会

 第21回アイヌ文化伝承活動発表会が平取町で開催され、私もご案内をいただきました。会場には日高管内から多くの方が集まり、イオル事業の経過報告ほか、アイヌ語劇や古式舞踊等、沢山のプログラムに演者も観客も大いに楽しんでいました。
 1997年に成立したアイヌ文化振興法では、アイヌの伝統等に関する知識の普及や、国民啓発施策を推進することで、アイヌ民族としての誇りが尊重される社会を実現することがうたわれています。
 子供たちに残すべき未来の資源を先食いし、環境を粗末にしてきた現代人は今、その反省に立っていますが、自然とともにあったアイヌ文化に、学ぶべき多くのヒントのあることを、ようやく学び始めたような気がします。その意味でも日高圏域をその先進地にしたいものです。

正式会議

 2月20日浦河町ウエリントンホテルで支庁改革の条例(北海道総合振興局及び振興局の設置に関する条例)にもとずく正式会議が開催されました。
 会議には高橋知事も出席されましたが、104の広域事務に対する道の回答には、地元としては、やはり具体的な内容が欠けていると判断しており、更なる議論が必要のように感じました。

2010年2月18日木曜日

道外調査から思う

 2月16日から議会の食と観光特別委員会の道外調査として、三泊四日で九州鹿児島、熊本、長崎を周っています。今日は三日目、朝一番8時30分に日本の名城熊本城を視察しました。400年以上の歴史を持つこの城は、加藤清正、宮本武蔵、西郷隆盛など歴史上の人物と関わりが深く、存在自体が観光資源として十分な価値を持っています。昨日は桜島を視察しましたが、ここも「我が胸の 燃ゆる思ひにくらぶれば 煙はうすし 桜島山」の有名な句が、明治維新に連なるイメージに増幅され、景観を引き立たせる観光資源になって存在しています。 我がふるさと北海道、とりわけ日高圏域を観光から考える時、どこにも負けないものは何か。やはり馬産地を中心に据え、食や自然景観を連携させた複合観光の視点が欠かせないのではないか、それを千歳空港という交通拠点としっかり結びつけることが重要ではないのかという気がします。十年間くらい、静かだった火山活動も昨年あたりから活発化してきたという桜島の噴煙を見ながら、そんな思いの中にいます。

2010年2月13日土曜日

日高町豊郷小学校閉校

 また一つ、110年の歴史に幕が下りました。日高町豊郷小学校が3月31日をもって合併統合により閉校となります。
 今日は役場や教育委員会、卒業生、在校生PTAそして先生、沢山の来賓の方々がお別れの会に参加され、懐かしい思い出話に花が咲き、別れを惜しんでいました。
 豊郷は、門別馬の名声を広げるきっかけとなる、道内初の民営牧場が開設されたところだそうです。農耕馬、軍馬から軽種馬に至る明治、大正、昭和、平成の110年の歴史を豊郷小学校は見つめてきたことになります。
 閉校には一抹の寂しさを禁じ得ませんが、馬産地日高の名声はこれからも絶やすわけにはいきません。「新しい葡萄酒は新しい革袋に入れよ」との言葉もあります。今後の地域の取り組みが「新しい革袋」としていよいよ栄えることを念じています。