2008年9月23日火曜日

第62回シャクシャイン法要祭

 第62回シャクシャイン法要祭が静内真歌公園で開催されました。 シャクシャインは、シベチャリ(現在の新ひだか町)を拠点にした新ひだか町以南、以東の集団“メナシクル”の首長でした。
 新冠町から白老町方面にかけての集団“シュムクル”と、静内川流域の権益を巡り争っていましたが、メナシクルへの報復のため、松前藩に武器の援助を申し出たシュムクルの使者の急病死が、松前藩に毒殺されたという話となって広がったことが、皮肉にも対立アイヌを一つにまとめるものとなりました。
 シャクシャインの戦いは、今から339年前の1669年(寛文9年)6月、シャクシャインらの呼びかけにより、イシカリを除くシラヌカから西は天塩のマシケにおいて一斉に蜂起した事件を言います。和軍をクンヌイ(長万別国縫)まで攻め寄せるも、幕府の援軍に阻まれシベチャリのチャシに後退します。息子の説得で応じた和睦の酒席で、潜んでいた武士たちによりシャクシャインは殺害されます。時1669年10月23日。指導者を失った蜂起は次々に松前藩に鎮圧されますが、非道な圧迫や過酷な搾取に立ち上がった、アイヌ民族の英雄であることは間違いないでしょう。写真は、シャクシャイン記念館内でのアペカムイノミ、像前でのカムイノツ、私はカムイノミに参列しました。

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